先日ある対談記事で
「病気を治すのは医師や看護士ではなく、本人の治癒力である。医師や看護士は患者自身が持っている治癒力を引き出す手伝いをしている。だから、『本人が病気を治そう。また元気になって、生きよう。』と思わなければ、病気を治せない。」とありました。
この記事を読んで、教育もまさに同じだと思います。
腕のたつ教師は教科の内容だけでなく、勉強のやり方、学習計画の作り方、人生の意義、やる気の出る話など生徒達にいろいろと良い影響を与えています。そして、そういう教師との出会いをきっかけとして、俄然やる気を出して大きく伸びる生徒も多数います。
しかし、それはあくまで本人がアドバイスを素直に受け止め、やる気を出して、やるべきことを着実に実行したからこそ大きく伸びたのです。だから、教師がいくら教えこんでも『本人が学力をつけよう。絶対に合格したい。』-そう思わなければ、伸ばしてやれないし、合格させてやれないのです。
だから、子ども自身が自分を向上させようという意欲はとても大切です。人は生まれつき向上心を持っているのですが、育て方次第でその向上心も失われてしまうことがあります。
この意味で親の責任は重大です。親自身が向上心を持って人生に取り組み、お子さまの「生きたお手本」となれれば最高です。
私自身たかが塾教師であり、娘が進んでいる進路とは全く違いますが、娘がいくつになっても「向上心を持って人生に取り組むお手本」となり続けられるよう精進する所存です。