青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

橋の美術館が…

2011年07月31日 07時51分23秒 | 只見線
地震津波に原発被害、豪雨落橋がけ崩れ。ムリヤリ七五調にするこたあないが、今年の福島県の状況に関しては何と言葉をかけていいかその言葉が見当たりません。一昨日からの奥会津の大雨被害に続き今朝も浜通りで震度5強とか、どうなっちゃうのか方向性も覚束ないような…浜通り中通り会津とすべてが緊急事態の状況に追い込まれているように思えてならないですな。昨日から破間川とか只見川とか国道252号線とかJR只見線とか、映像で映っている場所にかなり見覚えがありまして…その中でも只見線の只見川にかかる橋梁群、甚大な被害のようです。


只見川第5橋梁(会津川口~本名)。下路曲弦ワーレントラス橋。いつもならこんな水の動きもない静かな川面なのだが、会津川口側(写真では右側)の土台部分が増水でえぐられてトラスの手前の1スパン部分が流失してしまったらしい。トラスが無事なのはニュース映像で確認したが、線路は宙吊りになってました。


只見川第6橋梁(本名~会津越川)。本名ダムのほとりにかかる上路ワーレントラス橋。ダムの下流側にあったのだが、あまりの大水に本名ダムが水門をフルオープンにした関係で橋台ごと持ってかれたようです。ちなみにダムの堤体の上を国道が走っており、そっちは無事だったようだが。


只見川第7橋梁(会津横田~会津大塩)。上路ワーレントラス橋。大モノ揃いの只見線の橋梁群の中では慎ましやかなサイズの鉄橋だったが、横田の集落から細い道を走って行くとある。橋の脇に小さな滝があったのだが、この橋のあたりは川幅も狭く流量の増加と倒木などの障害物でやはり一気に持ってかれたらしい。

軽い橋マニア(特にトラス橋)の私には、第一~第八の美術的橋梁群を縫ってのんびり走る只見線や、川と緑の山紫水明な風景、風土、食、温泉とかなり好きなエリアだった奥会津。落ち着いたらまた行ってみたいと思っていたし、行く筈だったのだが。
JR東日本も、津波被害の沿岸部で手一杯だと思うのだが、直す金あるのかなあ。
コメント
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