友人がこの人の本を貸そうかといってくれたのを思い出し
ちょいと手にして読み始めた
出てくる中二の女の子が妊娠してて中絶手術を受けるところから話は始まる
この子の妊娠した相手は親だ
登校拒否になって
精神科に通院している
この病院に入院してるチュウさんは分裂病
危うく父親の首を絞めて殺しそうになった
秀丸という病人は癲癇持ちで四人の家族を殺して死刑判決を受け
執行されたが生き返ってしまった男
昭八は精神薄弱児ということだが
聞こえない喋れないという障害で見掛け知恵遅れに見えるだけかもしれない
これらの人々が
心通い合いながら暮らしている病院
外の「健常者」の家族の中では成立しえない係わり合いが病院の中にはあり
読み進むうち読者は
すっかり彼らの側にたってしまう
中二の女の子はこれらの病人たちから
大切に思われているが
病院の中の犯罪者としかいえないやくざ風の男に
その子は凌辱されてしまうが
そのやくざめいた男は腹を滅多刺しにされて殺されてしまう
そのとき読者はすっかり病人の側に立ち
殺された男は殺されて当然だという気持ちでいっぱいになる。
病人たちが娑婆に戻る段になると
病人の資産を掠め取ってる家族など
精神病だったことで疎外し
そばで暮らされることを忌み嫌う。
どう考えたって
精神障害がある側のほうが正常だよと
思ってしまう。
明日の検査のための注意事項を読んでて
はっと
思い出した
この検査受けたことがある
とにかくおなかがすいて
食べたくて食べようとしたら
麻酔が残ってて
食べにくかった
ということをありありと思い出した
食いしん坊だねえ 私
よかった 全く覚えがなかったときは本当に
自分が怖かった
起きてるとおなかがすくから 寝よ