遊工房・雑感

日頃のあれこれを綴る日記です

今日のケア施設訪問

2009-11-16 17:54:17 | 朗読

久しぶりに行ったケア施設

ホールに入ると結構異臭がします

いつも職員の方は大変そう

集まって座ってる利用者さんは20人くらい

最初はばらばら

なにかやたら怒っている人もいます

ともかく始まりました

最初は大型絵本を使って

電車に乗っていこうというお話

Ehon_14314_2

行って また戻ってくるというおはなしの展開にしていました

次が私の出番で

昔話を歌いながら思い出しましょう

↓の画像を見せて  何の話だ?というクイズのつもり

Hanasaka_2

すかさず

「花さか爺さん」

と言ってもらえました

 

歌いだすと1番でやめちゃうから

お話を思い出すんだから全部歌おう!

と強引に音痴歌だけれどリードしました

歌が終わっても

おばあちゃんが一人

はっきり歌い続けています

節が似てたので思い出を喚起されたか

戦場からのお手紙のような歌詞が延々と続きます

何番も何番もよどみなく歌うんです

「逃亡」を読んだばかりですから

もう

その歌詞のリアルな情景に

圧倒されてしまいました

みんなもなんとなくあわせて歌ってます

私は初めて聞いた歌ですが

終わって

よく覚えておいてくださって

歌ってくださって

聞かせてくださって

ありがとうございます

とお礼を言ううち

涙が出てきちゃいました

ここにいる皆さんが

戦争中のことやそのあとのご苦労を思い浮かべたのかしら

どんな風にあの戦争時代何処でどんな風に暮らしてたんだろうと

思ってね。

 

別のおばあちゃんが

「昔を思い出したよありがとうね」

というのです

(それが口癖という場合もあるけれどね)

気分が

なんだか一つになってしっとりきちゃったので

私の昔話お話歌クイズは

一つでやめました

歌は思い出をよみがえらせる魔術ですね

そのあと先輩のおむすびころりんの紙芝居

手品やお歌で楽しく過ごしました

 

認知症がうんと進んでいる人たちの施設なのですが

いつも

ホールに入ったときはばらばらの皆さんが

帰るころは本当に

一塊のおじいちゃんおばあちゃんがにこにこ

またねなんて手を振ってくれたりするのです

 

認知症がうんと進んでいるんだけれど

よく分からないことを言ったりしたりしてますが

本当に気分が通じる  絶妙の回路ってある感じ

人間は面白いなあと思います

 

施設の人にとっては

気の抜けない緊張の連続の職場ですから

こういうボランティアは

利用者さんが楽しんでくれると

その間職員の方の緊張もふっと緩める効果もあるそうです

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キノコのパスタソース

2009-11-16 12:14:45 | 食べ物

Dscn3189

キノコをどっさり採ってきた

武蔵

これで

パスタが食べたいというけれど

夕べは

もう大忙しでキノコの始末も出来ない

(里山から採ってきたものは洗ったり泥を取ったり

それは手間がかかる

なめこはぬめってるしね)

紙芝居で私がパニクッてたので

武蔵がキノコの始末をしてゆでておいてくれた

(当然だろう!プール行きにしちゃうんだもん)

ついでにパスタも作りなよ

といったら

やらねえ!

そりゃそうだ

お百姓やって

収穫して

洗って茹でて

料理も!

間尺に合わないよね

そやあ

悪うござんした

歯医者とボランティアの隙間に帰宅して

これを作ったが

誰か食べてくれ!

 

いいや

私が食べる

Dscn3191

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帚木 蓬生「逃亡」

2009-11-16 06:02:06 | 本と雑誌

やっと読み終えた

 

凄い

帚木 蓬生氏の本名は森山

この話の主人公は守田

そうか 氏は小説に出てくる次男の竜次だ

モデルはお父様だそうです

帚木 蓬生氏は1947年生まれ

この小説を書くために取材し励まされた話を何処でか

読んだ

今の私たちの年の親たちの世代は

みなこの「逃亡」の主人公とは繋がる世界を

行き抜き

殺されてきたんだわ

 

戦場でのことは

親というのは

どう子供に語ってるんだろう

親戚の特攻隊の生き残りのおじさんは

とても美化して語るけれど

死んでいった仲間に対して

その死を犬死にしたくない思いがいっぱいある

 

戦犯として逃げ回ったとき

また

巣鴨プリズンにいたとき

天皇にまつわる色々な見解がいろいろに語られた

すべて天皇の命令で

すべての武器は天皇のもので

そう信じ込まされそれを思考の頂点として

暮らしてたのは

酔っ払った父が天皇陛下というたびに

条件反射で「気をつけ」になって見せては

戦場では頂点に天皇がいたのは末端の兵士まで

身にしみこまされていたのだけれど

天皇の赤子?

嘘ばっかり

天皇には一般的な国民像は見えても

赤子なんてものが見えてるわけではなく

親というものは自分を犠牲にしても子を守るような

そういうものさえない

ホント

実は 無関係な存在 というのが本当のところか

 

戦犯として裁判に掛けられたものは

ずいぶんいい加減だったようで

最後のほうでは

その中で戦場で行ったことを考え

死んでいったもののことを考え

部下に責任を押し付け逃げおおせた上官

不正確な罪で刑死したもの

それらについて

考えたり話したりする箇所は

人間として

繰り返し読んで考えなくちゃと思う

 

極限状態ではきれいごと通りにはいかない

帚木 蓬生氏はお父様から聞かされた話から

この小説を書こうと決め

取材し書き上げたに違いなく

戦場から帰ってきた

父の悪口ばかり言ってる自分が情けない

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紙芝居

2009-11-16 04:55:46 | 朗読

今日はケア施設に朗読訪問

準備が出来てなくてあせった

認知症の進んだ方たちの施設なので

昔話の童謡をクイズにして答えが出たら

歌う

というのにしようかなあとうろちょろ作業してたら

なんと

武蔵がおばさんをプールに誘っちゃった

(日曜は混むし私も疲れるし何時もは休み)

日曜の夜家にいたことのない武蔵はそれを知らなかったのです

ゲ~~!

予定が狂って大慌て

 

でも夕べ夜中に

紙芝居作れました

よかった

5つ

桃太郎

金太郎

花咲爺さん

一寸法師

浦島太郎

です

こういうものから何のお話を連想するか言って貰うの

Q

昔話の歌なら耳に覚えがあるだろうし

こんなのを出して

何の歌を歌うのか言ってもらって

一緒に歌おうという趣向なのです

 

夜中まで起きてて

興奮して早く目覚めすぎた

これまた困った

コメント (8)
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