LOHASな感じ!

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「旧暦と暮らす」

2005-12-04 | その他
旧暦に関する本を読んだ。
旧暦こそまさにスローライフの原点だと著者の松村賢治氏は言っていた。
なるほど旧暦は、太陽・月・地球との関係から自然を見事に捕らえている。
そう言えば、「閏月」など昔そんな言葉も聞いたことがあるなぁ。

その旧暦は太陰太陽暦(天保暦)と言い、中国伝来の農暦に日本で改良を加え、天文学的に世界で最も正確な暦とされているらしい。
そんな旧暦は、明治5年に使用されなくなり、「西暦」を新暦として使うようになっている。
文明開化の頃だから、海外との交流や従来の複雑さからそうなったのだろう。

旧暦では、「朔」を一日としている。
「朔」とは、太陽・月・地球が一直線になる時だ。
そう、新月なのだ...。

中秋の名月や十三夜などは、まさに旧暦そのものを利用している。
ところが、旧暦を無視し、旧暦の日付をそのまま西暦に合せている行事がある。
七草の日・ひな祭り・端午の節句・七夕などだ。
それらは、今の暦に合せているため季節感がない。
ひな祭りの桃の花は3月には咲かず、
7月は梅雨時で曇天が多く、また、満月の日と重なったりすると
満足に夜空の星も見ることできない。

うーん。確かに今の日本での生活スタイルは、自然重視というわけではないなぁ。
そう言えば、俳句の季語と西暦の関係などどうなっているのだろう?