LOHASな感じ!

日頃、仕事やプライベートで感じた事をLOHASな感覚で書いています。

剛心と重心

2006-02-09 | 建築と文化
最近、耐震偽装問題や違法建築等建築業界を取り巻く様々な問題がマスコミ等で盛んに取り上げられています。
特に、耐震については我が家はどうなんだろうか?と不安を抱いている方も多いと思います。
構造計算の偽装や違法建築など、当然悪質なものであり、建築業界にとってはあってはならないものです。
経緯はどうであろうとも業界全体の信用を損なったことには間違いありません。
我々が真摯に対応し、信用を取り戻していかなくてはなりません。

ところで耐震性能は、剛心と重心が大きく作用します。
剛心は、建物の構造骨組みの抵抗度合いを言います。
建物の各階の重心と剛心との距離で偏心率を求めていきます。
建物は、地震が発生したときに重心と偏心の距離があるため、ねじり剛性が発生します。
そのため、設計プランはなるべく重心と偏心の距離が短いものが良いとされています。

また、建築基準法や告示では、在来工法における梁に関する規定や耐力壁・耐震壁配置規定など存在しますが、法規上曖昧な面もあり梁の掛け方など明確になっていないのが現状です。

建築は、元請とお施主様が一体となって作り上げていくという姿勢が、まずは重要だと考えています。
それと共に、常にスキルアップと感性を磨く事は、建築に携わる者にとって欠かせない事です。