NPOな人

NPOの現状や日々の雑感などを徒然なるままにお伝えします。

神奈川県産の茶全滅!?

2011年06月29日 | 日記
このブログでも何回かお伝えしていますが、神奈川県産の生茶から放射性セシウムが検出された問題で、県は6月23日に中井町と秦野市の荒茶の検査結果を発表しました。

それによると、中井町の一番茶から暫定規制値を超える放射性セシウムが検出され、県は中井町及び関係団体等に対し、今年度茶についての出荷及び使用を差し控えるように要請しました。

秦野市の一番茶は暫定基準値を下回っているのですが、県内で生産された茶葉は県農協茶業センターで県内他産地の茶葉とブレンドし「足柄ブランド」として製品化していますので、秦野市産として単独で出荷できるものは少なく、出荷できたとしても風評被害の心配があります。

一方、政府の原子力災害対策本部は6月27日、食品に対する放射性物質の検査計画を求める自治体に、茶葉から暫定基準値を超える放射性物質が検出された神奈川県と静岡県、両県と隣接する山梨県を追加しました。

併せて、出荷制限解除の基準について、いったん放射性セシウムが検出された後、その市町村内の3か所で1回ずつ検査した結果、3か所とも検出されなければ、その市町村に限って出荷制限は解除されるとの考え方を示しました。

これを受けて、県は10月の収穫期までに深刈りを実施し、放射性物質を含んだ古葉を除去し、秋冬番茶を生育させ、その荒茶を検査して基準値クリアを狙う方針を決めましたが、これで問題が解決されるという保証はなく、神奈川の茶生産農家にとっては依然として深刻な状況が続いています。
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