やまぼうしー自然の記録帳ー

富山県内の自然を中心に、自然や自然現象を記録にとどめておきたいと思っています。

アブラゼミ(発音)(富山市営農サポートセンター/富山市月岡町)

2016-08-03 06:10:10 | 昆虫類

ニイニイゼミの鳴いている様子について、2016/08/02のブログで報告しましたが、そのほかのセミについてもチャンスがあれば報告したいと思います。

アブラゼミは至る所で鳴いていますが、いざ近づいて写真を撮ろうとすると、なかなか撮らせてくれません。この日は鳴いているアブラゼミ2頭を撮影しました。1頭目は太い枝を鳴きながら降りてきているところで、もう1頭は幹にとまって鳴いているところです。

『森の合唱団ーセミの世界をたずねてー』では、アブラゼミが鳴くときの腹の動かし方について次のように説明されています。「…セミの鳴き方を見ていると、腹の動かし方に、いくつかの形式があるのに気づきます。➀腹をそらせ、かすかに振動させるほかは、目だった動きがありません。…」「…鳴いているときの姿勢にも、ちがいが見られます。…前足をぐっとのばすようにして、できるだけ体を木からはなし、そういうしせいですから鳴いている間歩くことはありません。はねをそらした腹部をさけるように、ぐっと左右に開いています。」

まとめると、アブラゼミは、鳴いているとき、腹をそらせ、かすかに振動させるほかは目だった動きがないけれども、翅を反らした腹部を避けるように左右に開いているようなのです。下の写真でも、鳴かずにとまっているアブラゼミは、翅を合わせて腹部がほとんど見えないのに対して、鳴いているアブラゼミは、翅を少し広げているため腹端まで腹部が見え、腹部を反らしていることがわかります。

アブラゼミが鳴きながら歩くかどうかについては、これまであまり意識をしてみてこなかったので、今後は注意して観察しようと思います。知らないこと、わからないことばかり、「だから、自然はおもしろい!!」。

《鳴きながら歩いて枝を降りるアブラゼミ 2016/07/31》

《とまって鳴いているアブラゼミ 2016/07/31》

《鳴いていないアブラゼミ(17:15) 2016/07/21》

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頼成の森のキノコ(44)キアミアシイグチ(県民公園頼成の森/砺波市頼成)

2016-08-03 03:54:00 | キノコ

2009年4月から2011年3月にかけて、県民公園頼成の森で見かけたキノコの写真があります。これらのキノコについて、五十音順に紹介していきたいと思います。なお、キノコは、富山県中央植物園橋屋誠氏に実物をもとに同定いただきました。

キアミアシイグチは、イグチ科ヤマドリタケ属の小型から大型のキノコで、夏から秋にかけて、広葉樹林内の地上に発生します。「傘」は暗オリーブ色から帯黄褐色、ビロード状で粘性はありません。「柄」は黄色で、著しく隆起した網状紋に覆われます。「肉」は黄色で、空気にふれると濃い黄色になりますが青変性はなく、苦い味がします。(『カラー版きのこ図鑑』参照)

《キアミアシイグチ 2010/09/15》 

《キアミアシイグチ 2010/09/15》

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