やまぼうしー自然の記録帳ー

富山県内の自然を中心に、自然や自然現象を記録にとどめておきたいと思っています。

ツクツクボウシ(発音)(富山市営農サポートセンター/富山市月岡町)

2016-08-06 03:12:22 | 昆虫類

ニイニイゼミ、アブラゼミの鳴いている様子を紹介しましたので、3番手はツクツクボウシです。富山市の平野部で聞くことができるセミの鳴き声は、ほかにはヒグラシくらいです。(このセンターでも、数年前にはクマゼミの鳴き声を聞きましたが、それ以来、聞いていません。)

鳴いているツクツクボウシを写そうと、鳴き声のする方を探していると、低い位置でナツツバキの幹にとまって鳴いているツクツクボウシを見つけました。一通り鳴くと、同じ木の別の場所に移りまた一通り鳴きます。何度か鳴き移りをしたあと、別の木に飛んでいきました。

『森の合唱団ーセミの世界をたずねてー』では、ツクツクボウシが鳴くときの腹の動かし方について次のように説明されています。「……腹部をのばして動かす…腹を上下に動かす変化…それに前後の運動が加わって、非常に複雑な動きになります。…鳴いているときの姿勢…それほどふんばらず、鳴きながら歩きまわります。はねも…開きます…」

まとめると、ツクツクボウシは、鳴いているとき、翅を開いて腹部をのばし、腹を上下に動かし、前後の運動を加えて非常に複雑な動きをし、それほどふんばらずに鳴きながら歩きまわるようなのです。下の写真でも、鳴かずにとまっているアブラゼミは、翅を合わせて腹部がほとんど見えないのに対して、鳴いているアブラゼミは、翅を少し広げているため腹端まで腹部が見え、腹部を反らしていることがわかります。でも、写真では、鳴いている状態がうまく伝わりません。

《ナツツバキにとまって鳴いているツクツクボウシ 2016/08/04》 

《ナツツバキにとまって鳴いているツクツクボウシ 2016/08/04》  

《同じナツツバキに鳴き移り(その1)するツクツクボウシ 2016/08/04》 

《同じナツツバキに鳴き移り(その2)するツクツクボウシ 2016/08/04》  

《同じナツツバキに鳴き移り(その3)するツクツクボウシ 2016/08/04》 

 

《クルミの枝で腹を反らして鳴くツクツクボウシ 2016/08/04》

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頼成の森のキノコ(47)キイロイグチ(県民公園頼成の森/砺波市頼成)

2016-08-06 02:48:26 | キノコ

2009年4月から2011年3月にかけて、県民公園頼成の森で見かけたキノコの写真があります。これらのキノコについて、五十音順に紹介していきたいと思います。なお、キノコは、富山県中央植物園橋屋誠氏に実物をもとに同定いただきました。

キイロイグチはイグチ科キイロイグチ属の小型から中型のキノコで、夏から秋にかけて、アカマツ・コナラ林などに発生します。「傘」は、レモン黄色、中央部はやや褐色を帯び、湿ったときにはやや粘性を示します。「柄」は、孔口部を覆っていた被膜が「つば」となって残ります。キノコ全体がレモン色の綿状粉質物に覆われているのが特徴です。(『カラー版きのこ図鑑』参照)

《キイロイグチ 2009/08/05》

《キイロイグチ 2009/08/05》

《キイロイグチ 2010/09/13》

《キイロイグチ 2010/09/13》

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