やまぼうしー自然の記録帳ー

富山県内の自然を中心に、自然や自然現象を記録にとどめておきたいと思っています。

クロサンショウウオ(卵嚢)(県民公園頼成の森/砺波市頼成)

2019-04-17 06:22:58 | 両生類

ブログネタがなくなり、天気もよかったので、久しぶりに頼成の森を訪れました。

この時期確実にクロサンショウウオの卵嚢が間近に見られるだろうと向かった小池は、環境が変わったのか、卵嚢は見られませんでした。

次に向かった本命のトンボ池は、水量こそ少なかったものの、クロサンショウウオの卵嚢がいくつも産み付けられていました。

クロサンショウウオは池沼などの止水に、卵嚢を1対産みます。クロサンショウウオの卵嚢は、透明な層と白い層に包まれ、アケビの果実のような形で20~80個の卵を収めています。白色不透明で、全体が透明なほかの多くのサンショウウオ類のものと外見が異なります。先端は柄のようになり、この部分を水草や枝等に付着させます(ウェブサイト『ウィキペディア(Wikipedia)/クロサンショウウオ』(2019/04/17)参照)。

図書館から借りてきて現在読んでいる『石川県能登宝達山のサンショウウオ物語』(秋田喜廣著)によると、「繁殖期の早い時期に現れた大きなメスほど岸寄りの水深が浅く、水面からも浅い位置に産卵…このような場所は…水面の温度上昇は顕著である…遅れて産卵されたものより孵化は早い。遅く現れたメスは、早く現れたメスとは反対に、水深が深く水面からも深い位置に産卵…春も盛りの頃に孵化…その頃は…溜まり水の水位は急速に低下…浅い場所に産卵すれば、水位の低下から卵嚢は干上がってしまう…」そうです。


《クロサンショウウオの卵嚢が見られるトンボ池 2019/04/16》 


《クロサンショウウオの卵嚢 2019/04/16》 


《クロサンショウウオの卵嚢 2019/04/16》


《クロサンショウウオの卵嚢 2019/04/16》


《クロサンショウウオの卵嚢 2019/04/16》  

コメント (1)
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