少し薄暗いスギ林の中の狭い県道を歩いていると、ベニシジミくらいの橙色の虫が低いところをチラチラ飛んでいました。スギ林の林の中を少し沢の方へ降りたところで、シダ(羊歯)の葉にとまったので、近寄ってよく見ると、昼行性の蛾、イカリモンガでした。どうやら、シダの葉に産卵していたようです。
イカリモンガは、成虫の前翅長が約20 mm、蝶のように翅を立てて花などに留まり、昼行性です。幼虫はシダ植物のイノデ属などを食草とします。(ウェブサイト『ウィキペディア(Wikipedia)/イカリモンガ』2020/05/01参照。)
この時は、イカリモンガをほかにも2~3頭見かけました。
イカリモンガの産卵については、昆虫写真家の海野和男氏のウェブサイト『海野和男のデジタル昆虫記/イカリモンガの産卵 Pterodecta felderi(2016年07月18日)』に「チョウとよく間違えられるイカリモンガがシダの仲間のワラビに産卵していた。産卵シーンもチョウみたいで、一つずつ卵を産んでいるようだった。前から見たいと思っていたシーンで、はじめて撮影することができた。」(2020/05/01)と書かれています。
ちょっと珍しいシーンを見ることができたのかなと少し嬉しくなります(残念なのは、その時は珍しいシーンとは気づかなかったので、先を急いでちゃんとした写真を撮らなかったことです。いつものことですが、「後悔先に立たず」です。)
《羊歯の葉にとまり産卵するイカリモンガ 2020/04/30》
《羊歯の葉にとまり産卵するイカリモンガ 2020/04/30》
《羊歯の葉にとまり産卵するイカリモンガ 2020/04/30》
《ショウジョウバカマの葉にとまったイカリモンガ 2020/04/30》