朝、2時間ほど、北陸自動車道の側道を流杉方面ににガキチャリでサイクリングしてきました。北陸自動車道が一般道や農道などとトンネル交叉するところでは、壁面に何かとまっていないか探します。
トンネルの中は外より風が強いので、いろいろ流されてきます。風に乗って猛スピードで飛ばされてきた黄色っぽい小さな蛾が出口近くのカルバートボックスの壁にとまりました。
とりあえず写真を撮り、帰宅してから名前を調べました。あたりをつけてから、ウェブサイト『みんなで作る日本産蛾類図鑑V2』を開いてヤガ科(成虫画像が1098枚もあるので)の亜科一覧を開き、25ある亜科などのファイルを順に開いて、写した蛾と似たものがいないか探していきます。アツバ亜科のクロキシタアツバかタイワンキシタアツバではないかと思いましたが、よく似ていて写真では断定できそうもありません。同じウエブサイトの タイワンキシタアツバのページには、「クロキシタアツバに似るが、前翅内側にある斜線の角度に注目。また、内横線の内側半分がほぼ消失し、その線は前縁から黄色鱗粉に縁取られながら外横線とぶつかる。」とかかれていますが、標本でない写真からはなかなか理解できません。
別のウェブサイト『似た蛾の比較図鑑/クロキシタアツバとタイワンキシタアツバ
(Hypena amica & Hypena trigonalis) 』(2020/05/11)を見ると、両種の写真とともに相違点が「赤線で示した内横線がクロキシタでは「く」の字になり、後縁まで伸びるため青色で示した黒色部が台形を成す。タイワンキシタでは内横線がほぼ消失し、黄色鱗粉に縁取られながら。外横線とぶつかる。そのため青色で示した黒色部が三角形になる。」とわかりやすく説明されていたので、私が見た蛾は「タイワンキシタアツバ」としました。
《北陸自動車道に設けられたカルバートボックスの壁にとまっていたタイワンキシタアツバ 2020/05/09》
《北陸自動車道に設けられたカルバートボックスの壁にとまっていたタイワンキシタアツバ 2020/05/09》
※ いろいろな生きものの中で「蛾」は好きではない(嫌いな)部類に入ります。しかし、蛾の中にもぜひ見てみたいものもいます。これまでに一度だけ見たことがあるものでは、「イボタガ」です。30年以上昔の1986/04/13に富山市山本のコナラ林で見つけて写真に撮っていますが、その目玉模様にギョッとしたことを今でも覚えています。
《1986/04/13に富山市山本のコナラ林で見つけて撮ったイボタガの写真》
これまでに一度も見たことがないものでは、擬態の頂点とまでいわれている「ムラサキシャチホコ」です。写真などで見ると、まくれ上がった枯れ葉そっくりです。カールしているような羽の模様は鱗粉で描かれていて、当然のことながら実際は平坦なんだそうです。幼虫はオニグルミの葉を食べるようなので、オニグルミの近くで探してみようと思っています。
《「へんないきものー世の中にいる一風変わったへんないきものを紹介するよ。ー」より》