やまぼうしー自然の記録帳ー

富山県内の自然を中心に、自然や自然現象を記録にとどめておきたいと思っています。

アオダイショウ♂(死骸)(富山市石田~石屋)

2020-09-07 11:19:08 | 爬虫類

北陸自動車道に沿って設けられた道を自転車で散歩していました。朝の真正面からの斜光が眩しくてよく見えませんが、路上に紐のようなものが横たわっていました。通り過ぎてから順光で見ると、ヘビの死骸で、何故か白い腹側を見せています。

近寄ってよく見ると、尾の付け根あたりに、何やらピンク色のものが出ています。一対で、片方には白い棘状のものも付いています。どうやら、ヘミペニス(半陰茎)のようです。

ウェブサイト『ウィキペディア(Wikipedia)/半陰茎』には、次のように説明されていました。「半陰茎(hemipenis)は有隣目(ヘビ・トカゲ…)のオスだけが持つ外部生殖器…。そのままヘミペニスとも呼ばれる。体内受精のために精子をメスの体内に送り込む挿入器官…、陰茎とは異なり左右に一対あり、反転により体外に突出…。棘や鈎などの装飾を持つことが多く、種によって形状に大きな変異がある。…交尾時以外にも、身体に大きなダメージを負ったときにも突出することがあり…。」(2020/09/06)

ヘビは、冬眠から覚めると繁殖する習性のようなので、秋の今は繁殖期ではありません。写真のヘビは車に轢かれたショックが原因で、ヘミペニスを体外に突出させたのでしょうか…。

裏返して背側を見ると、アオダイショウでした。


《路上に腹側を見せて横たわっていたアオダイショウ 2020/09/05》


《路上に腹側を見せて横たわっていたアオダイショウ(尾の付け根あたりにヘミペニスが出ています) 2020/09/05》


《アオダイショウのヘミペニス 2020/09/05》


《裏返して背側にしたアオダイショウ 2020/09/05》


《アオダイショウの頭部 2020/09/05》

※『わくわく昆虫記ー憧れの虫たちー』(丸山宗利著・山口進写真)の虫たち 25/56 マルアワフキ(夏)

「マルアワフキ」の副題は、「アワアワの正体は幼虫のおしっこだった」です。アワフキムシの主役は幼虫、なんとも面白い虫で丸山さんは子どものときから好きだったそうです。
私は、子どものころはアワフキムシの存在すらも気にかけていなかったと思います。ある程度大きくなってからも、山道の脇などでよく見かける「泡」をときどき吹き飛ばして中に何がいるのか見たりしたことはありますが、小さい虫の名前を調べる術も知らず、興味がわかなかったと思います。今回、急に思い立ってこのようなことを始めてしまい、手元にはアワフキに関連するような写真はありませんでした。

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