やまぼうしー自然の記録帳ー

富山県内の自然を中心に、自然や自然現象を記録にとどめておきたいと思っています。

アカタテハ(羽化)②(飼育)

2020-09-26 09:45:57 | 昆虫類

2020/09/17のブログで、アカタテハ羽化の瞬間に立ち会えなかったことを紹介しましたが、再挑戦して羽化の瞬間に立ち会えたので、報告します。なお、アカタテハの蛹は、2020/09/  に富山市布市でカラムシの葉内で蛹化していたものです。

チョウの羽化は、一般的には朝早く、すばやく行われるといわれています(ウェブサイト『ぷてろんワールド・羽化のページ』参照2020/09/25)。前回のアカタテハの羽化も早朝だったので、今回も早朝だろうと予想していました。

2020/09/22の15時ころ、蛹から翅が透けて見え、腹部の節が伸びてきているのに気づきました。羽化間近のサインです。羽化は早朝が多いので、早めに就寝しました。

翌2020/09/23は、午前3時ころに起床、見やすい場所に蛹を置き、犬との散歩は羽化してからすることにしました。

午前 03:47には蛹の殻が割れる始め、成虫が徐々に出てきて、約1分後の03:48には殻から完全に抜け出ました。蛹の殻から抜け出た成虫は徐々に翅を伸ばし、 04:08には1回目の「蛹便」を、 04:35には2回目の「蛹便」を出して、ほぼ翅を伸ばし終わったようです。その後も殻に掴まってじっとしていましたが、1時間半後の6:00には飛び立ちました。


《黒い翅のようなものが透けてみえてきた蛹 2020/09/22 15:32 飼育》


《蛹の殻が割れる始めました 2020/09/23 03:47 飼育》


《蛹の殻から成虫が徐々に出てきます 2020/09/23 03:47 飼育》


《蛹の殻から成虫が完全に抜け出ました 2020/09/23 03:48 飼育》


《蛹の殻から抜け出た成虫が翅を伸ばします 2020/09/23 03:49 飼育》


《蛹の殻から抜け出た成虫が、「蛹便」を出しました 2020/09/23 04:08 飼育》


《蛹の殻から抜け出た成虫が、2回目の「蛹便」を出しました 2020/09/23 04:35 飼育》


《蛹の殻から抜け出た成虫が、翅を伸ばし終わったようです 2020/09/23 04:36 飼育》


蛹の殻から抜け出た成虫が、飛び立ちました 2020/09/23 06:00 飼育》

※『わくわく昆虫記ー憧れの虫たちー』(丸山宗利著・山口進写真)の虫たち 45/56 モンシロチョウ(春)

「モンシロチョウ」の副題は、「『本物』のモンシロチョウはうれしい」です。モンシロチョウは、誰でも(その名前を)知っている昆虫の代表。丸山さんが子どものころ、友達や先生がモンシロチョウと呼んでいたチョウはほどんどがよく似たスジグロシロチョウ。本物のモンシロチョウを見たのは、自転車で遠くへ行くようになってから。
私も、子どものころ、菜の花畑の独特の匂いが漂うなか、たくさんのモンシロチョウが飛び交っていたことを覚えています。スジグロシロチョウと区別できた訳ではありませんが、場所的にみて、モンシロチョウだったと思います。
モンシロチョウの幼虫については、子供がまだ小学生だったころの苦い思い出があります。学校にモンシロチョウの幼虫を持っていく宿題があったときのこと。ここぞとばかりキャベツ畑で幼虫を採ってきたのはいいのですが、ヨトウか何か蛾の幼虫で、子供からの(虫に詳しいという)信頼を大いに失墜してしまいました(このお粗末な傾向は70歳を過ぎた今も変わりません…)。
下の一連の写真は、地鉄線路沿いの小さなキャベツ畑で発生していたモンシロチョウです。


《キャベツ畑の隣の畑にいたモンシロチョウ 2017/06/03 富山市上堀》


《モンシロチョウの幼虫 2017/06/03 富山市上堀》 


《モンシロチョウの前蛹(体を固定する糸が見えます) 2017/06/03 富山市上堀》


《モンシロチョウの蛹 2017/06/03 富山市上堀》 


《モンシロチョウの羽化直前の蛹(成蝶の翅の模様が透けて見えています) 2017/06/03 富山市上堀》

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