北陸自動車道と交差する道路のトンネル内の壁を、何かが歩いているのが目に留まりました。自転車をとめ、引き返してよく見ると、尾角のあるスズメガの仲間の大きな幼虫です。
後で『イモムシハンドブック』で調べると、「尾角は暗赤紫色でほとんど曲がらない」「頭部は三角形」「地色は黄緑・緑色」「全身に細かな顆粒が目立つ」などが特徴のウンモンスズメの終齢幼虫でした。
北陸自動車道法面のあちこちに生育しているケヤキで発生し、蛹化場所を探し歩いていたものと思います。
《トンネルの壁面にいたウンモンスズメの終齢幼虫 (地色は黄緑色、全身に細かな顆粒 2020/09/20》
《トンネルの壁面にいたウンモンスズメの終齢幼虫 2020/09/20》
《トンネルの壁面にいたウンモンスズメの終齢幼虫 2020/09/20》
《トンネルの壁面にいたウンモンスズメの終齢幼虫(三角形の頭部) 2020/09/20》
《トンネルの壁面にいたウンモンスズメの終齢幼虫(暗赤紫色でほとんど曲がらない尾角) 2020/09/20》
※『わくわく昆虫記ー憧れの虫たちー』(丸山宗利著・山口進写真)の虫たち 47/56 クビキリギス(春)
「クビキリギス」の副題は、「噛みつくと首を切っても死なない」です。クビキリギスは、クビキリバッタとかチスイバッタとも呼ばれるキリギリスに近い昆虫です。丸山さんのころの忘れられない記憶。それは、近所のお兄さんが、服に噛みついたクビキリギスの頭をハサミで切って遊んでいたのを興味津々で眺めていたもの。服に噛みついたクビキリギスは、頭を切ってもそのままだったそうです。
下の写真は、11月の末に、いつもの散歩道のコンクリート擁壁で見かけた、クビキリギスの♂です。クビキリギスは成虫で越冬します。
《コンクリート擁壁にとまっていたクビキリギス♂ 2017/11/25》