北陸自動車道に沿って設けられた道を自転車で散歩していると、道端のメドハギにカマキリがとまっていました。まだ翅が生えていないので、幼虫です。
翅がないのではっきりとチョウセンカマキリと区別がつきませんが、前脚の間が鮮やかな橙赤色でなく淡い色なので、オオカマキリではないかと思います。
《道端のメドハギにとまっていたオオカマキリ?の幼虫 2020/09/05》
《道端のメドハギにとまっていたオオカマキリ?の幼虫 2020/09/05》
《道端のメドハギにとまっていたオオカマキリ?の幼虫(前脚の間が淡い色) 2020/09/05》
※『わくわく昆虫記ー憧れの虫たちー』(丸山宗利著・山口進写真)の虫たち 26/56 ナガサキアゲハ(秋・冬)
(夏)の虫が終わり、これから(秋・冬)の虫です。
「ナガサキアゲハ」の副題は、「『長崎は今日も雨だった』を聞くたびにこのチョウを思う」です。アゲハチョウの仲間は、子ども時代の丸山さんの近所には、アゲハチョウとクロアゲハしかいなかったので、たまに行く郊外でオナガアゲハやジャコウアゲハ、モンキアゲハなどを見つけて喜んでいたそうです。憧れていたのは、ナガサキアゲハ。アゲハチョウにある翅の尾がないなど異質な印象を受けていました。
ナガサキアゲハが富山県で確認され始めたのは、今から10年ほど前です。残念ながら私は見たことがないので、写真もありません。下の写真は、アスファルト道路で吸水するモンキアゲハです。今では富山県では街中でもたまに見かけるほど「ふつう」になったモンキアゲハも、徐々に分布を拡大してきた南方系のチョウで、県内で初めて確認されたのは1947年のことでした。ナガサキアゲハも、それほど遠くない時期に、私たちの身近なチョウになるのではないかと思います。
《アスファルト舗装した車道で吸水するモンキアゲハ♂ 2020/07/16 富山市》