2020/09/14のこのブログで紹介したアカタテハの蛹を、家に持ち帰り様子を見ていたところ、2020/09/17の午前5時前に羽化しました。
前日の夕方、蛹の中に黒い翅のようなものが透けて見えてきたので、「羽化は間近い」と、見やすい場所に移して様子を見守りました。蛹の色はかなり黒くなりましたが、午後11時近くになっても羽化せず、眠くなって寝てしまいました。
翌朝、少し寝坊して4時半頃に起床。まだ羽化していなかったので、今のうちにと犬と散歩にでかけ、急いで帰宅しましたが、既に羽化。今回も羽化の瞬間は見逃してしまいました。しばらく羽化殻につかまって翅を伸ばしていましたが、6時半ころには飛び立ちました。
《カラムシに作られていた巣の中のアカタテハの蛹 2020/09/12 富山市》
《黒い翅のようなものが透けてみえてきた蛹 2020/09/16 17:07 飼育》
《全体に黒っぽくなって羽化間近と思われた蛹 2020/09/16 20:42 飼育》
《羽化していたアカタテハ 2020/09/17 04:54 飼育》
《飛び立ったアカタテハ 2020/09/17 08:40 飼育》
※『わくわく昆虫記ー憧れの虫たちー』(丸山宗利著・山口進写真)の虫たち 36/56 ヒオドシチョウ(秋・冬)
「ヒオドシチョウ」の副題は、「真っ赤なおしっこが忘れがたい」です。丸山さんが小学3年生の夏、近所の小学校のエノキにヒオドシチョウが大発生して、大きな木が丸坊主。たくさんの蛹が塀についていたので家に持ち帰り、羽化する様子を観察。羽化した成虫の真っ赤なおしっこに不思議な感じがしたそうです(アゲハチョウのおしっこは、白い)。
下の上の写真は、明るい雑木林で越冬から目覚め、日光浴をしていたヒオドシチョウで、翅が傷んでいます。
下の下の写真は、初夏に発生したヒオドシチョウで、新鮮できれいな翅です。年1回の発生なので、この個体が越冬します。
《明るい雑木林で越冬から目覚め、日光浴をしていたヒオドシチョウヒオドシチョウ 2019/04/05 猿倉山》
《羽化して間もない新鮮なヒオドシチョウ 2020/06/06 森林研究所樹木園》