なんのことはない、AAのミーティングで初めて司会を務めたという話です。“思考プロセス障害” を抱えている私ですから、今まで打診があっても渋っていました。が、もうじき断酒歴5年を迎えます。それで、ワガママもいい加減にしなければと反省して受けたわけです。
普段のミーティングでは、その日のテーマだけが関心事で、司会者の話はBGMのようにしか聞いていませんでした。ですから、司会を引き受けることになって改めて、司会者のやるべきことを考えさせられたというのが正直なところでした。
改めて考えてみると司会者のやるべきことは、出だしをスムーズに運ぶことと、テーマが誰にでもわかりやすいこと、この二つに尽きるのでは(?)というのが私の辿り着いた結論でした。そんなの当たり前と言われれば至極当たり前のことですが・・・・。
普通、司会者は以下の手順でミーティングを進めます。(手順の内 1)、2)についてはミーティング・ハンドブックを利用します。)
1)序文の朗読
2)『アルコホリック・アノニマス』3章、5章、6章いずれかの抄出の
朗読者を指名
3)テーマの設定
4)自らの体験談でイントロ
5)発言者を順次指名
先ず、“出だしをスムーズに” が最も大事なのですが、上の手順で進行させる際は必ず、次の三つをその間に入れなければなりません。
● まったく初めての参加者がいないか確認すること
● ミーティングの途中で献金を募ること
● テーマ以外のことを話したい人がいないか確認すること
恥ずかしながら、これらの項目で上の二つをどのタイミングで入れたらいいのかに迷ってしまいました。それでシミュレーションをしてみたのですが、序文の朗読の際はミーティング・ハンドブックが必須なのに新規参加者はそれを持っていないこと、その序文には献金の件も書いてあることに改めて気づきました。
となれば話は簡単で、新規参加者の確認は序文の朗読前がよく、献金の件は序文の朗読直後がよいとわかりました。なお、三つ目については何時でも可です、念のため。
次の問題は、テーマが誰にでもわかりやすいこと、でした。新規参加者には、とかく禅問答のように聞こえてしまうのがAAのミーティング・テーマです。私は、文字通り経験の分かち合いが目的と思っていたので、“断酒して大分経ってから気づかされた困ったこと” をテーマに選びました。
断酒して3ヵ月後ぐらいから現われるPAWS(急性離脱後症候群)を念頭に、なかなか自覚しにくい厄介な諸症状に悩まされた体験が語られるよう意図しました。私自身、PAWSの知識がなかったばかりに随分不安に駆られた経験をしたからです。
そして、イントロで紹介するエピソードの焦点を、PAWS の “思考プロセス障害” に当てることにしました。考え方(思考)がくどくどと遠回りしがちな障害のことで、かつてミーティングで大幅に時間超過した体験を話せば私の意図がわかってもらえるものと踏んだのです。
そう意図したところでシナリオ通りに行かないのが体験談です。一旦、テーマが出されたら司会者の話などそっちのけ、出席者は自分のことに没頭するのが普通です。
それを見越してテーマの補足説明にと、私の体験を語る前に “思考プロセス障害” の徴候を具体的に挙げてみました。このように補足説明をする例は少ないのですが、ややこしいテーマならこんなこともいいのではと秘かに自負しています。
指名に際し、発言者については主に断酒歴の長いヴェテランを意図的に選びました。彼らの話の内容からみて、結果的に私の意図が大凡汲んでもらえたのではと思われました。
私の意図がドンピシャリ伝わっていたことに司会者冥利を味わうこともできました。なかには、“認知のゆがみ” に悩まされた体験を具体的に話してくれた仲間もいたのです。やはり納得できるまで事前にシミュレーションを繰り返しておくのが保険になったようです。
いざミーティングが始まるまでは、緊張してないと言ったらウソで、やはり緊張していました。案の定、司会をしていて肝腎なことを言い忘れたことも多々ありました。それでも八割方、目標を達成できたのではないかと満足しています。
以上、まぁまぁの成功体験に恵まれたお陰で、再び司会の声がかかったら今度は気楽に受けようと思います。今回の記事が、これから司会を予定している人に何かの参考になれば幸いです。
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改めて考えてみると司会者のやるべきことは、出だしをスムーズに運ぶことと、テーマが誰にでもわかりやすいこと、この二つに尽きるのでは(?)というのが私の辿り着いた結論でした。そんなの当たり前と言われれば至極当たり前のことですが・・・・。
普通、司会者は以下の手順でミーティングを進めます。(手順の内 1)、2)についてはミーティング・ハンドブックを利用します。)
1)序文の朗読
2)『アルコホリック・アノニマス』3章、5章、6章いずれかの抄出の
朗読者を指名
3)テーマの設定
4)自らの体験談でイントロ
5)発言者を順次指名
先ず、“出だしをスムーズに” が最も大事なのですが、上の手順で進行させる際は必ず、次の三つをその間に入れなければなりません。
● まったく初めての参加者がいないか確認すること
● ミーティングの途中で献金を募ること
● テーマ以外のことを話したい人がいないか確認すること
恥ずかしながら、これらの項目で上の二つをどのタイミングで入れたらいいのかに迷ってしまいました。それでシミュレーションをしてみたのですが、序文の朗読の際はミーティング・ハンドブックが必須なのに新規参加者はそれを持っていないこと、その序文には献金の件も書いてあることに改めて気づきました。
となれば話は簡単で、新規参加者の確認は序文の朗読前がよく、献金の件は序文の朗読直後がよいとわかりました。なお、三つ目については何時でも可です、念のため。
次の問題は、テーマが誰にでもわかりやすいこと、でした。新規参加者には、とかく禅問答のように聞こえてしまうのがAAのミーティング・テーマです。私は、文字通り経験の分かち合いが目的と思っていたので、“断酒して大分経ってから気づかされた困ったこと” をテーマに選びました。
断酒して3ヵ月後ぐらいから現われるPAWS(急性離脱後症候群)を念頭に、なかなか自覚しにくい厄介な諸症状に悩まされた体験が語られるよう意図しました。私自身、PAWSの知識がなかったばかりに随分不安に駆られた経験をしたからです。
そして、イントロで紹介するエピソードの焦点を、PAWS の “思考プロセス障害” に当てることにしました。考え方(思考)がくどくどと遠回りしがちな障害のことで、かつてミーティングで大幅に時間超過した体験を話せば私の意図がわかってもらえるものと踏んだのです。
そう意図したところでシナリオ通りに行かないのが体験談です。一旦、テーマが出されたら司会者の話などそっちのけ、出席者は自分のことに没頭するのが普通です。
それを見越してテーマの補足説明にと、私の体験を語る前に “思考プロセス障害” の徴候を具体的に挙げてみました。このように補足説明をする例は少ないのですが、ややこしいテーマならこんなこともいいのではと秘かに自負しています。
指名に際し、発言者については主に断酒歴の長いヴェテランを意図的に選びました。彼らの話の内容からみて、結果的に私の意図が大凡汲んでもらえたのではと思われました。
私の意図がドンピシャリ伝わっていたことに司会者冥利を味わうこともできました。なかには、“認知のゆがみ” に悩まされた体験を具体的に話してくれた仲間もいたのです。やはり納得できるまで事前にシミュレーションを繰り返しておくのが保険になったようです。
いざミーティングが始まるまでは、緊張してないと言ったらウソで、やはり緊張していました。案の定、司会をしていて肝腎なことを言い忘れたことも多々ありました。それでも八割方、目標を達成できたのではないかと満足しています。
以上、まぁまぁの成功体験に恵まれたお陰で、再び司会の声がかかったら今度は気楽に受けようと思います。今回の記事が、これから司会を予定している人に何かの参考になれば幸いです。
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