再燃した食道がんに対する放射線治療、6週間にわたる毎日通院によって計30回照射という治療日程ですが、それも2/3超が過ぎました。
先日、担当の K 看護師が型どおりにこう聞いてきました。
「お変わりありませんか?」
「少し、しんどくなってきたような・・・」と応えた私。
「暑い中、連日ですからねぇ。どうか無理をなさらないでくださいネ!」
とK 看護師、これも型どおりに励ましてくれました。
そこで、丁度いい機会と思い、こんなことを話してみました。
「『無理しないで!』と仰る気持ちはよ~くわかるし、
そう言ってもらえるのは実にありがたいんですけど、・・・
私ね、“無理をしない” という言葉の意味がわかってないんです。
どういうときにどうすべきか、そこのところわからないんですネ。」
K 看護師は怪訝な顔をして聞いていたので、それを見て私はこう続けました。
「例えばの話、ただ歩いている分には疲れを感じずに歩いていられる
のですが、家に帰り着いた途端、疲れがどっと出てくることって
ありますよネ?
そのとき初めて、『あっ、無理をしていた』とわかるんですネ。
私が言いたいのは、“無理” の意味が結果論でしか理解できない
ということなんですが、・・・。こんなことって、ありませんか?」
職業柄さすがに聞き上手な K 看護師です。
「それなら私にもありますよ。よ~く、わかります!」と、笑顔で相づちを打ってくれました。
奥歯に物が挟まった私の言い方でしたが、さらに言い換えてみればこんな単純な話なのです。
始める前から明らかに無理と思えることは、流石にしないので問題外です。
問題になるのは、特に意識するでもなくやり始めた場合で、一旦始めたら最後、やり終えるまで続けることになります。
そして、終わってから「無理をしてしまったか!?」となるのですが、文字通り “悔やんでも後の祭り” が定番です。
こんなこと、気ばっかり若くてまだまだ大丈夫のつもりでいる所為でしょうか?
「無理をしないで!」と言われるたび、「なるようにしかならないサ」
と半ば諦め顔でいるしかありません。
かくもゴチャゴチャと、老化が進んでいる私です。
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