1ヶ月前のケース。
「運動不足かな~?肩は凝るし、腰も痛い。身体もだるくて…。」
全体的に、ふっくらとした50才前の女性…。
外見、軟弱には見えないが、表情が少し暗い。
女性は夫と子供二人の四人家族、平穏に暮らしている。今年は2番目の子供が大学生。
「一段落ですね♪」
M見ちゃんの言葉をさえぎるように
「でも…お金とエネルギーを注いで教育したのに、第一志望に落ちて、偏差値の低い滑り止めの大学へ行くんやわ。格好悪くて大学名、言われへんわ。」…と、嘆く。
「きっと就職先は見つからないし。こんな親の気持ちも知らんと。勉強しないで好き勝手にあそびほおけてる。」
女性の目がみるみる充血。
やばい、泣きはったらどないしょ~…!
M見ちゃん…「五体満足。健康でいてくれて幸せじゃないですか…」
そう言いかけた言葉を再びさえぎる女性。
「五体満足やから、頑張らないとアカンのですわ。」
何を言っても無駄な様子。たしかに『学歴社会』という単語はあるが、偏差値の高い一流と言われる大学へ行くだけで人生が幸せにいくとは限らない。
挙げ句の果てに・・・
「教育失敗。私ってこの世に不必要な人間なんかな?」
「そんな事ないですよ。」
運動処方をするはずが…どうホォローして良いか思い悩む。
M見ちゃん…心理学、勉強必要かな?