黒鉄重工

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ビクトリアの有名所を観光する その4 【2014/11/14~16】

2015-03-03 22:45:31 | 日常記
11月16日。
この日はビクトリアから100kmほど北に行ったところにあるナナイモNanaimoという町へ。バンクーバー島第二の町です。せっかくレンタカーを借りたので、車でしか行けなさそうなところへというわけです。
ナナイモへはハイウェイを通って行くのですが、高速代はなく無料で通行できます!こりゃいいです。まあその分が税金になっていると思いますが。
ただ日本の高速道路のように橋やトンネルで地形をぶちぬくということはなく、山沿い谷沿いに進んでいく感じ。アップダウンがそこそこあります。交差点に信号機、街の中も突っ切っていくので、高速道路というよりバイパスみたいな感じ。
ビクトリアの街を出たら程なくマラハット山を越えるなど景色に富んでいるのでかなり新鮮でした。



そして、途中にあるダンカンの町を抜けてしばらくすると、道路の右側に蒸気機関車が置かれているではありませんか。
こっちに来て初めて見た鉄道車両です!寄って行きましょう。



汽車のそばにあった解説板によれば、Bloedel Stelwart & WelchのLocomotive No.1、つまり1号機関車ですね。
1911年にアメリカオハイオ州のリマロコモーティブワークスで製造されました。材木輸送など森林鉄道で活躍していました。

ここであることに気づきます。これ、動輪とかシリンダーがないんだけどどうやって動いているんだ?これじゃただのボギー台車じゃないか。



反対側に回ってみると、なんだこれ!?という構造が広がります。
調べてみると、「ギアードロコ」という駆動方式のようです。ピストンの往復運動を回転運動に変換し、その回転運動をギアやロッドにより間接的に動輪に伝達する方式・・・だそうで。
中でもこれは「シェイ式」とよばれる形態で、車体の右側面に2個ないし3個の単気筒シリンダーが垂直に付き、ピストンロッドに連結したクランクシャフトから伸びたシャフトが自在継ぎ手を介して、傘型ギアによって前後の車輪を全軸駆動する方式・・・とのこと。(wikipediaより)
日本では極少数しか採用例がないので全く馴染みがないと言って良い駆動方式です。



これは中々巧妙で面白い構造・・・。
一見力が弱そうに見えますが、意外と牽引力が強いらしくその上急曲線旋回能力も高く、森林鉄道にはうってつけな性能というわけですね。



シェイ式の心臓、単気筒シリンダー。ここで往復運動を回転運動に変換するわけですな。



それをシャフトを通じて車輪に伝える・・・と。


【阿里山森林鉄道】

実際に動くとこんな動きをします。忙しなく気持ち悪い動きをしますねぇw



1号機関車の後ろには材木輸送用の貨車が。前後の台車を角材一本で繋いだだけのとてもシンプルな構造。
実際に材木も積載されていますが積み方は適当というか雑というかそんな感じですね。

ちなみにここはBC Forest Discovery Centreという施設の入口で、これはそこのいわば看板として置いているようなもの。
ここにはまた後日訪れることになりますがそれはまた別のお話。



ナナイモに着きました。バスチョンを見ます。
ハドソン・ベイ社が倉庫兼有事の際の砦として1853年に建てたもの。かつてはそこら中にありましたが、現在残っているのはここのものだけ。
中は覗かなかった。



Modern Cafeで昼飯を食べます。えらく美味かったです。こっちに来てから食べたものの中で一二を争ううまさでした。おすすめ。



ダウンタウンを歩いていたらBC Transitのバスが通り過ぎていったので撮影。普通のD40LFですね。



その次に来たのが、XN40。とてもかっこいい!
フロントデザインもいいし、屋根カバーがイカしてますね。これは惚れましたわ。
バンクーバー島ではナナイモでしか見られない車種のようです。



線路とぶつかりました。列車は、来ない。



ナナイモ駅の駅舎。他の駅舎よりも立派なご様子。
鉄道廃止後は、レストランとして再活用されています。
うーんこのド逆光。






ホーム側はこんな感じ。プラットホームどこだよ。



オールドタウンというところも歩きましたが、どこらへんがオールドなのかよく分かりませんでした。普通の町並みと変わらんで?

最後にスーパーマーケットを軽く見て回ってナナイモを離れました。
あまり大したこと出来ませんでしたね。また来ます。


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