黒鉄重工

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北米project 4 ~Is the order a warbird? その1 【2016/03/04~10】

2017-01-04 22:57:03 | 海外旅行記
2016年3月、3度目のアメリカ旅行へと行ってきました。
前回、前々回の行き先は共にワシントン州シアトルでしたが、今回はそこからおよそ950マイル南にある都市、カリフォルニア州ロサンゼルス(の郊外)、そしてちょこっとアリゾナ州なんかを旅してきました。

その目的はズバリ軍用機と軍艦(とやきう)。アメリカには数知れないその手の博物館が点在しています。航空機・軍艦の他にも鉄道、自動車の保存例も多く、乗り物保存に関して言えばこの世の楽園だと思います。
ロサンゼルス周辺にはその博物館がある程度密集していて(アメリカ国土的にであるが)、ここをある程度回ればアメリカ航空機に関してはだいたいは網羅できてしまうのでは・・・と企み実行に移したのです。実際、私の軍用機フォルダはかなり潤いました、ウシシ。

今回私が対決を挑んだ博物館軍団の数は全部で9館、そのどれもが充実の展示で訪れるたびに圧倒される内容でした。ゆっくりと見ていては時間が足らず、どうしても駆け足になってしまったこともしばしば。そのくらい濃い内容でした。
その膨大な中身を、今回は半ばヤケクソになりながら紹介していきます。記事は何回になるのか想像もできず、連載期間は1年以内に収まるかの自身も無く・・・かな~りの長いお付き合いになりますので、皆様もご覚悟くださいまし。



2016年3月4日(金)4時39分
カナダ ブリティッシュコロンビア州シドニー ビクトリア国際空港

旅行初日!時刻はまだ未明!
まあまずはロサンゼルスへ向かうわけですが、少しでも早く現着したかったのと成田から来る日本便と到着を合わせる必要があったため(ここら辺の事情はちょっと面倒なのだが、いずれ説明しておきます)、始発の飛行機に搭乗します。出発は5時25分。電車かよ。

ビクトリアのダウンタウン近郊に住んでいる私の家からビクトリア空港(YYJ)までは約20km離れているため、いつもバスを使っています。ですが、こんなさすがに未明にバスは走っていません。
自転車で行けない距離ではないですが、まあろくに街頭のない暗い夜道とかアップダウン激しい道路を走るなんて普通にイヤなので「空港バス」というのを初めて利用しました。
弊ブログでも度々ダウンタウンを走っているところの写真を何回か撮影して掲載している、あの空港バス「YYJ Airport Shuttle」です。
運賃が片道20ドル近くするため片道2.5ドルで済んでしまう路線バスのBCトランジットの前には歯が立たなかったので今まで利用したことがなかったのですが、路線バスが使えない時間帯では威力を発揮します。飛行機の始発便に間に合う時間から運行を始め、終バスは飛行機の最終便に接続するというここぞという時に使いやすいバスなのです。

空港バスはダウンタウンのあちこち(だいたいホテル)を回って乗客を回収してそこから空港までノンストップで向かうというスケジュール。というわけなので自宅から最寄りのバス停まで歩いていく必要があったのですが、まだ夜中の3時台から動き始めたため中々怖いものがありましたね。あんまりするもんじゃないですね。

バスが満席だったらどうしようと不安だったのですが、半分以上席が埋まっていながらも乗ることができ、無事空港へたどり着くことが出来ました。とりあえず第一難関は突破。



薄暗いチェックインカウンター。持込荷物だけだったので発券機でEチケットを発行したら保安検査を抜けます。
今回アメリカの国内線に2回乗るので、受託荷物があるとあわせて50ドル余計に払わねばならなくなるため荷物の圧縮は必須でした。



搭乗ロビーで待ちます。改めて眺めてみるとなかなかオサレなロビーです。
そして出発15分前に搭乗案内開始です。



田舎空港なので地上を歩いて乗りに行きます。
この時間は機材が夜間停泊しているので各社の飛行機が一同に会しているというなかなか胸熱な光景が見られました。



エアカナダのA320-200 (C-FGYL)。
YYJに飛来する唯一のA320なのですが、真夜中に着陸して夜間停泊して早朝離陸という運用をされているため、こんな機会でしか拝むことが出来ないです。
この角度からA320クラスの大きさの機材を見るというのもまあ中々無いんじゃないかと思います。地上から見ると随分と大きく感じるもんです。



ホライゾン航空のDHC-8-400。



ウェストジェット・アンコールのDHC-8-400。



パシフィックコースタル航空のSaab340 (C-FPCZ)。
あれ、こんな塗装だったかな・・・?と疑問に思いましたが、あとで調べてみるとオレンジの帯を追加した新塗装ということでした。いいものが見られました。



はいそして、おまたせいつもの親の顔より見た見た機材。
エアカナダ・エクスプレスDHC-8-300 (C-GTAG)の5時25分発 AC8050便バンクーバー行きです。
前から感じていましたが、今時-300を使う大手キャリアも珍しいような気がしなくもない。



座席はまたエンジンの横・・・。



バンクーバー空港に着きました。真っ暗だから景色なんて無いよ。
ここで乗り継ぎします。



よりどりみどりの時刻表。
大韓航空のロサンゼルス行とカンタス航空のホノルル行ってなんだこれ?間合い運用なのかな?

カナダからアメリカへ渡航する場合、飛行機の登場する前に入国審査を済ませますのでバンクーバー空港で手続きをします。なので乗り継ぎ時間は余裕を見ておいたほうが良いです。
手続きの半分くらいは自動チェックイン機のような筐体をした自動入国審査マシーンがやってくれます。APCというらしい。こちらでの操作が必要ですが、日本語対応しているので英語ができなくても安心です。便利な世の中ですね。
それでも最後は人間のチェックもありますから、変な受け答えをして目をつけられないように一応気をつけておこう。

審査を抜けて搭乗ロビーに向かいます。ずいぶんと奥の方のゲートに向かわされました。LCCだからかな?
途中にあったティムズで朝飯を食べます。手頃な値段で済ませられるだけあってほかが閑古鳥なのに行列ができてましたね。



次に乗るのはエアカナダ・ルージュB767-300ER (C-FMWY)の8時50分発 AC1878便ロサンゼルス行き
エアカナダ・ルージュというのはエアカナダ系のLCCで、観光地へ向けて就航しています。LCCなので一部のサービスが有料だったり座席が詰められていたり背面モニターが無かったりしています。
ただしエアカナダの系列で便名もエアカナダ本体と同じACなので、LCCながら同じスターアライアンスのANAのマイレージを貯められます。これは魅力。



LCCなんだから機内にコンセントがあるはずなかろうという触れ込みでしたがふつうにありました。767だけ?
ただし窓側席だと座席2列に対しコンセント1個なので争奪戦になります。



はい離陸。
機内エンターテイメントは、機内Wi-Fiを介して自分の持っているスマホやタブレット端末に表示させて楽しむというもの。でもなんだか微妙な使い心地だったのですぐに止めてしまい、昼寝をしました。



もうちょいで着きそうだなというところで起きる。
眼下は山地でした。西海岸はやっぱりこういう景色が目立ちますな。



段々高度を落としておきます。主翼をパタパタさせていたのが見ていて面白かったです。これは何の部品だったかな・・・?



工業地帯らしき上空を通過。あちこちに線路が敷かれているようで、工場への専用線だらけでした。未だにこういう専用線でのやりとりがされているんですねぇ。
ちなみに右下には鉄道の転車台がみえるのが分かるでしょうか。



ぐるりと旋回して着陸態勢に入ります。結構ガスってるけど天気は大丈夫かな・・・?
あとは隣になった中国系のおっちゃんと色々喋っていました。



はい着陸。到着は12時前。時差はないのでだいたい3時間程度の飛行でした。このくらいの時間ならLCCでもどうにか・・・という感じです。

機材を降りたらそこはもうアメリカ合衆国。既に入国は済ませているのであとは空港の出口へ行くだけです。

今日はここまで。


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