黒鉄重工

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【1/72】73式特大型セミトレーラー&10式戦車 製作【アオシマ&フジミ】

2017-01-26 23:39:04 | スケール模型製作記

毎年5月に開催される静岡ホビーショーでは自衛隊の実車が展示されるのが恒例です。中でも2014年の展示は特別で、10式戦車が展示されました。
戦車の展示となると会場への搬入も大掛かりでして、深夜に専用のトレーラーで運んでもらう必要があります。わざわざ搬入を見に行ったということもありました。→【陸上自衛隊10式戦車の搬入を見る】
その時の姿が強く印象に残っていたのでプラモデルで再現したいなぁと思いつつも、模型が立体化されていなかったので諦めていたのですが・・・。



その後2015年にアオシマから10式戦車を運んだトレーラー、1/72スケールの73式特大型セミトレーラーが発売されました。
同縮尺の10式戦車は既にフジミから発売されていたので、これで役者は揃いました。よし作るぞ。



サクサクと進めていきます。まずはセミトレーラーから。
シャーシは1/72の割には精密でおどろきました。トラックはデコトラなんか出しているんで得意な分野でしょうかね、ここ。
タイヤのパーティングライン消しが面倒でした。



キャブなどを組立てていって、トラクター部分が完成。
部品をひとつひとつ塗ってから組立てていったのですが、塗膜の厚さ分勘合が悪くなってしまったのでこれは失敗・・・。
塗装は車体はクレオスの陸上自衛隊戦車色セットのOD色、シャーシは黒、タイヤはタイヤブラックです。



トレーラーもちゃちゃっと完成。
大きさはトラクターよりも大きいのですが、構造は簡単で部品も少なかったので作業時間はトレーラーの方が短かったですね。



連結させてみる。いいですね。そして結構長くなります。
いい感じに精密で、見ていて楽しいですね。



ナンバーは当日の当該車、第301輸送隊の50-2207です。デカールには予めナンバーが書かれたプレートの他に、白地のプレートに好きな数字を貼れるようになっているので親切です。
トレーラーは62-2186でした。これは運良くキットのデフォルトのナンバーと同じ数字でした。



次はフジミの10式戦車ですね。フジミの10式は何種類か出ていますが、今回は量産車を使用します。



特に悪い部分もなくサクサクと組んでいきます。セミトレーラーの時と違って、ある程度組立ててから塗装するようにします。



搬入時の10式戦車は通常の姿とは細かい部分が少し異なっています。難しい加工ではないので、これも再現してみます。



砲塔の後ろに付けられているアンテナは、収納された上で水平に寝かされています。
キットではアンテナ部を切り取って、水平に取り付けます。



こうなりました。
あとは砲塔上面後部にある環境アンテナも寝かせてありましたのでそのようにします。
砲塔の機銃と車体後部の牽引用ワイヤーも装備していなかったので予め外しておきます。



これはホビーショー当日に実演展示中の10式です。履帯にゴムパッドが付いているのが分かるでしょうか。
市街地を走行する際にはこれを付ける決まりなんだそうです。



なんとキットにもパッドが付属していたので、これを全部付けることになります。これ片側分だけなので同じものがもう1枚あります。ひええ・・・。



全部貼った。辛かった。
途中で何枚か失くしたみたいで数が足りませんでしたが、車体に隠れる部分があるのでちょっとくらいなら失くしても問題ないです。
履帯にはウェザリングをしておきました。



試しに戦車を荷台に乗せてみました。ここまできて縮尺がちぐはぐだったらどうしようと思っていましたが、ちゃんと戦車が荷台に収まってくれたので問題なしです。
まだ作りかけですが雰囲気出ますね。完成が楽しみ。



戦車に塗装します。迷彩柄を塗る時は色の境界のボケ具合が気になりますが、実車はほとんどボケ幅がないのでこの縮尺ならボケ幅無しで大丈夫と判断して、車体に直にマスキングゾルを塗りました。結構な量を使いましたかね。



塗り終えました。かっこいいじゃん。色は先述の戦車色セットの濃緑色3414と茶色3606です。
ただどうも綺麗すぎておもちゃっぽいような。



というわけでウォッシングして全体的に汚します。エナメルの黒と茶色を半々混ぜました。
といっても実車の方は綺麗なものでして、薄く薄く施すに留めました。



終えました。それでもだいぶ落ち着いた印象になりました。



あとは搬入時の仕様に合わせていく工作をしていきます。
砲口には封印をして、砲身の下には注意の看板を吊り下げます。ヘッドライトにも養生がされていたので同じようにしました。どれも新聞紙で拵えました。簡単ですぞ。
戦車のナンバーは第1機甲教育隊95-4293です。



実車はこんな感じです。



トレーラーに載せれば10式戦車の完成です。なかなかいい感じに仕上がったと思います。



トレーラーを降りているシーンも再現できます。
路面ジオラマも作ろうと思ったけど、まあいいやということにしました。たぶんこの先も作らない・・・。

あの時見た光景を再現するというプラモデル作る人なら1回はやってみたいと思うものを作れて満足です。
AFVものは滅多に作らないので楽しみながら作ることができました。正直敬遠していたんですが、たまに作るのもいいかもしれません。

完成品写真はいつも通りギャラリーで。