黒鉄重工

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掃海艇「ししじま」清水港へ来港【2016/08/03】

2017-01-22 23:15:54 | 日常記

海上自衛隊のすがしま型掃海艇「ししじま」(MSC-691)が清水港へ寄港して艇内を公開するとのことでしたので、見に行ってきました。母港は沖縄基地で、何かの回航の途中で立ち寄ったとのことでした。
ししじまはすがしま型の11番艇で2004年進水、2006年就役。艇名の由来は鹿児島県にある獅子島から。「し」が3つも続くんですね・・・。
背景のはごろもフーズの建物が清水って感じがしていいです。



掃海艇というのは海上に敷設された機雷を見つけ出して処分する作業を専門とする船です。なので後部甲板は掃海具がいっぱいあります。
海上自衛隊の掃海能力は、機雷に親でも殺されたのかってくらい練度が高いそうですよ。



掃海具を投下するための機械なんだろうなぁ・・・と。



これもとくに説明がなかったのでよく分からず。たぶん綱で錘に繋がれたまま海中を浮かんでいる係維機雷の綱をカッターで切る時に使う浮きだと思います。
吊り下げられているパネルは船の建造工程の話です。機雷には船艇の金属に反応して爆発するものもあるので、掃海艇の船体は非金属で建造されるのが普通です。「ししじま」はベイマツなどの木材で出来ています。でもエンジンなどどうしても金属を使わざるを得ない部品の場合は、アルミ合金を素材にすることで磁性を帯びないようにしています。



機雷処分具。爆雷を下部に抱えて潜行して、遠隔操作にて探知した海底に沈んでいる沈底機雷に接近し、爆雷を落として機雷を処分する・・・というもの。



船体中央には煙突が2本並んでいてその間に通路があります。機関はディーゼルと低速航行用の電気推進の2種類があるんだそうです。



艦艇公開の密かな楽しみが船内のどこかにいる妖精さんを探すこと。救命訓練なんかで使うであろう人形なんですが、どこの船も船員によって落書き魂が込められており、それがそれぞれ異なるので見比べるのが楽しいのです。
ししじまには掃海具の下にいました。



お顔を覗いてみると・・・やなせたかしが描いたような顔をしていました。肩の階級章によれば海士長・・・下から3番目の階級ですね。だいたいアンパンマンを船に乗せても顔が湿気て力が出なさそうです。



艦橋内。まあよう分からん。



操作盤とか。自動操艦装置というのだが、やっぱり分からん。触らないでねの顔文字に時代を感じる・・・。八頭身を思い出しますね。
この下の階には掃海任務を指揮するCICがあるはずです。



艦橋の前方は甲板みたいに広い空間になっています。ここに立って見張りとかするんですかねぇ?



船首にはJM61-M 20mm機関砲。開発から100年経ってもバリバリ使われていそうな火器ことM61 20mm機関砲、いわゆる狭義のバルカン砲を基にしたものです。



海上に浮上してきた機雷をこれで撃ち抜いて爆破するというのが主な役割。あとは船の自衛にも使うんでしょうね。こんな丸腰で対峙したくないですけど。



弾も展示されていました。本物!?と思いましたが、よく見るとダミーと書かれていたので模擬弾なのでした。



以上、ししじまの見学でした。