EARLY ART/ART FARMER
(NEW JAZZ NJ8258, Victor Musical Industries INC, reissue)
(NEW JAZZ NJ8258, Victor Musical Industries INC, reissue)
今日はbassclefさんのところで少し話題になったジャズテットのアートファーマーで行きましょう。アートファーマーと言えば、トミフラとのワン ホーンの"ART"、エヴァンス、ゴルソンとの"MODERN ART"あとはジャズテットというのが一般的評価でしょう。特に、ワンホーンのARTのソフトな吹奏とトミフラのピアノのマッチングはすばらしく彼の才能 を十分に表現し、フリューゲルホーンの吹奏にも通じるところがある真の名盤と思います。
さて、今日のアーリーアートです。54年録音の2つのセッションをまとめたもので、一つはロリンズとのフロントでシルバーがピアノのクィンテット、残り がケリーがピアノのワンホーンです。このケリーとのセッションの出来がすばらしい。少し線が細い感じがしますがオープンでしっとりと吹かれるバラードプレ イがうっとりさせてくれます。アップテンポではケリーが快調でスウィンギーなソロを聴かせてくれますし、ファーマーの明朗なトーンも気持ちが良いです。曲 も、オータムノクターン、I've Never Been In Love Befoe、I'll Walk Alone、Gone With The Wind、アローントゥゲザーとバラードのスタンダードが多くこれをほとんどトランペットのオープンで吹いているところが売りですね。 ロリンズとのセッションは、名前だけのオールスターに終わってますが・・・
あまり話題にのぼらないファーマーのアルバムですが、良いですよ、コレ!!! 昔は1500円でこの辺のプレステッジがザクザクとLPで再発されてましたよねぇ・・・