The Soulful Moods of Gene Ammons/Gene Ammons
(Moodsville 28)
(Moodsville 28)
MoodsvilleはPrestigeの傍系レーベルの中では、NEW JAZZに次ぐレーベルで、ラインナップとしては本家と同じですが、スタンダードやバラードの収録が多いのが特徴です。"JUG"や"BOSS TENOR"の相性で知られるジーン・アモンズもここではギンギンのハードバップのスィンギーなプレイではなくバラードプレイに終始しています。JUGと いえばSONNY STITTとのテナーバトルが有名で、そのプレイはVERVEやARGOレーベルに残したものがよく知られていますね。PRESTGEにもリーダー盤は多 いのですが、アンダーレイトは印象は否めません。
バックはPATTI BOWNのピアノ、George Duvivierのベース、Eddie Shaughnessyのドラムのピアノトリオで、MOODSVILLEらしいソフトな印象のアルバム作りがされています。収録曲も"BUT BEAUTIFUL", "SKYLARK", THREE LITTLE WORDS", "ON THE STREET OF DREAMS", "I'M GLAD THERE IS YOU", そして"YOU'D BE SO NICE TO COME HOME TO"等、バラード中心の選曲ですがアモンズ本来のアーシーでソウルフルなスタイルや太いテナーの音色は健在です。ピアノのBOWNも全編に渡りリリカル なプレイを披露しなかなかの好演です。
MOODSVILLEのグリーンにシルバーロゴのセンターレーベルで多分オリジナルと思います。でもマイナーなイメージは拭えませんね。