Better Than Anything/Irene Kral with The Junior Mance Trio
(ava AS-33)
(ava AS-33)
久しぶりに、ヴォーカルものです。インストファンの皆様、すみません。カテゴリーも"JAZZ & VOCAL"なものでご容赦を!
今日のシンガー、アイリーン・クラールはジャズヴォーカルでは有名なデュオのジャッキーアンドロイのロイ・クラールの妹さんです。彼女自体はアメリカ人 なのですが、その歌唱はアン・バートンのような、どこかヨーロッパ的な雰囲気を感じるシンガーです。バラードが得意で、ほとんどシャウトする事はありませ んが、内面からにじみ出るような哀愁、繊細さが売りであろうと思います。
ここでは、ジュニア・マンス・トリオ(ベース:ボブ・クランショウ、ドラム:ミッキー・ロカー)のコレまた繊細で白人のピアノトリオを思わせるような バッキングで聴かせてくれます。"This Is Always"の美しさは、特筆ものです。1963年の録音で、マンスのピアノも油の乗り切った状態で、スウィンギーな"JUST FRIENDS"の間奏のソロなどは彼のピアノも十分に楽しめますね。ボブ・クランショウもコントラバスでのプレイ(確か彼は後にエレクトリックベースへ の変更を余儀なくされますよね?)で絡み付くようなピチカートを聴かせてくれますよ。
avaレーベルはボーカルに結構渋い盤を、送り出したレーベルですよね。
さらに、アイリーンのヴォーカルを楽しむにはUnited Artistsから出ている"The Band and I"です。もし、お聞きになっていなければ一聴の価値がありますよ。自分のfavorite singerの一人です。