ARTHUR PRYSOCK/COUNT BASIE
(Verve V6-8646)
(Verve V6-8646)
たまに無性に聴いてみたくなる黒人男性のヴォーカルがあります。ブルースシンガーですが、ちょっと”ぴんから兄弟”風の風貌です一回耳にすると”オ オっ”と印象づけられる声の持ち主です。太いバリトンで出てくるA面1曲目の"I Could Have Told You So"の第一声を聴くと、もう完全にノックアウトです。1965年の録音でバッキングは当時のベイシーバンドです。この頃になるとベイシーバンドも一時の ようなスタープレイヤーが少なくなってきますが、強烈なスイング感を生み出すフレディ・グリーンのギターやブラス、ホーン陣のアンサンブルは健在です。ベ イシー自体も例のスタイルのピアノと、オルガンプレイを聴かしてくれます。
gatefold jacketでフロントカバーの笑ったBasieとPrysockの表情がいいですね。見開きの中の画像もとぼけたベイシーの表情があったりしてとてもリラックスしたセッションであった事を伺わせます。レーベルはVerve, T字のMGMです。
決して、メジャーな歌手、アルバムではないですが、こういった黒人歌手のバリトンはたまに聴くといいですね。アーシー、ソウルフルっていう言葉が正にピッタリという感じですね。チャンスがあれば聴いてみてください。第一声に感動する筈です。