67camper's Blog

管理人67camperの空冷VW、北米輸入住宅、キャンプ、ジャズ、自転車、アコギ、カメラ、アメカジに関するログです。

泣きのマクリーン

2006-04-04 03:48:09 | jazz & vocal
DESTINATION... OUT! /Jackie McLean
(BLUE NOTE BST84165)


 マクリーンが逝ってしまいました。もうあの泣きのアルトを聴く事はできません。奇しくも昨日、ファーマーをアップしましたが、自分をジャズに引き込んで くれたソニー・クラークの名盤クールストラッティンのフロントラインを連続でアップする事になりました。マクリーンの泣きのアルトに初めて接したのもクー ルストラッティンでした。その後、マルのレフトアローン、自身のカルテットでのセンチメンタルジャーニー、ジュビリーのネコのマクリーンときいて自分が ジャズを聴いていく上で、常にアルトの音色はマクリーンが基準でした。自分にとってはパーカーでもペッパーでもないのです。アルト、それはイコール、 ジャッキー・マクリーンでしたね。

 ビーバップ時代から後期のSteeple Chaseの盤までアルバムを所有していますが、大きく方向を転換しはじめたのが、名盤の誉れ高いレットフリーダムリングです。その後にも優れた、ややア バンギャルドな作品を発表していきます。今日のアルバムはGrachan Moncur IIIとHutchersonとの共演盤である"Destination Out"です。 前作、One Step Beyondで共演したGrachan Moucurとの共演盤で彼のオリジナル3曲とマクリーン自身のオリジナル1曲で構成されており、One Step Beyondをさらに成熟させた新主流派の演奏になっています。各メンバー抜群の緊張感あるソロが連続し、それを煽るロイヘインズのドラミングがすばらし いし、時折フリーキーなトーンで迫るマクリーンのソロのバックで神秘的な揺れるようなバイブのHutchersonのコンピングが効果的です。

 新潟石丸電気でかなり前に(多分26.7年前)新品で購入したUA♪盤で、最初は理解に苦しんだ覚えがあります。ジャケデザインがすばらしいのは言うまでもありません。謹んでご冥福をお祈りいたします。