67camper's Blog

管理人67camperの空冷VW、北米輸入住宅、キャンプ、ジャズ、自転車、アコギ、カメラ、アメカジに関するログです。

チコ・ハミルトン5重奏団

2006-04-23 04:49:48 | jazz & vocal

Ellington Suite/Chico Hamilton(World Pacific Record Stereo-1016)

 ユニークな室内楽的サウンドでチコ・ハミルトン・スタイルを築いた59年録音のアルバム。リード(フルート、サックス)、ギター、ベース、チェロ、そし てリーダーがドラムと言う極めて異色な楽器構成がこの室内楽的サウンドの源になっていると思われます。特にジム・ホールのギターとフレッド・カッツのチェ ロがポイントになっているのは言うまでもありません。リード奏者も、初代のバディ・コレット、ついでポール・ホーン、次いで有名なドルフィ、その後の チャールス・ロイドと全員がフルートプレイを得意としているのが特徴です。
 このアルバムはコレット、ホール、カッツ、カーソン・スミス(ベース)、ハミルトンのオリジナルメンバーに曲によってポール・ホーンが参加すると言うメ ンバーでエリントンナンバーを組曲風に演奏していくアルバムです。フロントカバーはLAで活躍した日本人ペインターSueo Serisawa氏です。(他にもパシフィックアルバムに使われています。) バックカバーはリチャード・ボックで、メンバーの精悍な表情が撮られており好ましいものです。



 彼らのアルバムでは”イン・ハイファイ”が有名ですが、このLPも曲目が"Take the A train", "Perdido", "Begining To See The Light", "In a Mellow Tone", "In a sentimental Mood", "It Don't Mean a Thing"など皆さんご存知のエリントンナンバーばかりで、彼らの演奏の中ではおそらく最も親しみやすいアルバムに仕上がっており、自分のターンテーブ ルに載る回数も最頻です。ホールのソフトで尖りのないギタープレイは既にこの時代に確立されていますね。リードでは"In a sentimental Mood"の美しいアルトはコレットと思いますが、フルートになるとコレット、ホーンの区別がつきません。おそらく皆さん敬遠しているアーチストと思いま すが、こうやって聴いてみると十分に鑑賞に堪えうるものです。お試しあれ!!!