Them Dirty Blues/Cannonball Adderley
(Riverside 1170)
(Riverside 1170)
アルトサックスプレイヤーはパーカーとその後継者が多くをしめますが、これ以外ではホッジス、ベニー・カーター、ウィリー・スミス、ポール・デスモン ド、オーネット・コールマンなど個性的な音色やフレージングを待つプレーヤーが多く、ジャズの中でもスタープレイヤーの多い楽器です。パーカー派のなかに もイミテーターと揶揄されるスティットやウッズをはじめ、幾多のアーチストがおりますが、中でもアート・ペッパー、キャノンボール、先日、夭逝したマク リーンはファンが多いと思います。
さて、本日はキャノンボールです。アルトにしては豊かな低音、音量、早いパッセージどれをとっても一流である事がわかります。このアルバムは、自分の記 憶では長い間国内盤が発売されず入手が困難だった想い出があります。あるアメリカのレコードショップで購入した記憶があります。オリジナルメンバーでコル ネットの弟のナット、ピアノにティモンズ、ベースにサム・ジョーンズ、ドラムがルイ・へイズの五重奏団です。何と言っても素晴らしいのは、彼らのヒット曲 が次から次へと演奏されるという点です。ワークソング(ナット作曲)、デルデッサー(ジョーンズ)、ダットディア(ティモンズ)、ジャニーン(ピアソ ン)、タイトル曲のゼムダーティーブルース(キャノンボール)という各メンバーが作曲したファンキーナンバーの演奏が聴かれる点でしょう。 ブルーノートのサムシン・エルスや他のリバーサイドの各アルバム、マーキュリーの諸作、キャピトルのマーシー・マーシー・マーシー等、キャノンボールは ヒットアルバムが大変多いアーチストでどれをとっても聞き所がそれぞれにありますよね。でも自分にとってはキャノンボールと言えばFUNKY度でNO.1 のこのアルバムがベストですね。
後期リバーサイドのマイクとリールがなくなったソリッドブルー&シルバーロゴのセンターレーベルでステレオ盤です。
皆さん、キャノンボールといえばどの盤がお好みですか?????