MOONGLOW love songs by Benny Carter and His Orchestra
(Verve MGV-2025)
(Verve MGV-2025)
basslefさんに悦楽アルトと指摘されましたが、アルトサックスとなるとこの人を忘れる訳には行きません。既に取り上げたジョニー・ホッジス、ウィリー・スミスに このベニー・カーターを加えた3人は、パーカー以前には最も人気のあったアルトサックス奏者であったと思われます。最も、カーターはアルト以外にもクラリ ネット、テナーそして以外にもトランペットまでこなしてしまうプレイヤーです。また記憶が間違っていなければ彼のバイオリンもなかなかのものです。アレン ジャー、バンドリーダーとしての才能もホッジス、スミスと異なるところです。ホッジス同様に、カーターの音色はとても美しくこれぞアルトといった芳醇な味 わいがありますよね。
このカーターのアルトをフィーチャーし(他の楽器はやってません!)ラブソングばかりを集めたのが"MOONGLOW"と題された今日のアルバムです。 演奏曲目も"Moonglow", "My One and Only Love", "Love Is Here To Stay", "Tenderly", "Undecided"と続きます。B面にはいり、B-1の"Laura"!これがすばらしい!!!こんな美しい音色のアルトプレイは聴いた事がない。い きなりB面から行くと簡単にテンカウントです。"Laura"に関しては、サイドメンはいつものverveおなじみのピーターソン、レイ・ブラウン、ハー ブ・エリス、バディ・リッチにボントロにビル・ハリスです。ハリスの硬質のソロと流麗なカーターのアルトソロとの対比も好ましいものです。他の曲もワン ホーンでDon Abney(P), G.Duvivier(b), Louis Bellson(ds)の渋いバックがつきます。こういうLPがノーグラン~クレフ~ヴァーヴの真骨頂ですよね。 T字のVerve INC.です。見つければ買いですよ!!!