67camper's Blog

管理人67camperの空冷VW、北米輸入住宅、キャンプ、ジャズ、自転車、アコギ、カメラ、アメカジに関するログです。

SWINGIN' GARY BURTON

2006-07-04 00:56:54 | jazz & vocal
New Vibe Man In Town/Gary Burton
(RCA LPM-2420)


 ゲイリー・バートンと聴くとチック・コリアやキース・ジャッレットとのプレイを思い起こす方が多く,ハードバップ好きにはやや敬遠される向きもあろうか と思います。彼は,インディアナの生まれで元々はマリンバのプレーヤーだったようです。早くから,バイブラフォンをプレイするのですがミルト・ジャクソン やライオネル・ハンプトンのような先輩のほとんど影響をうけずにスタイルを確立していった異色のバイブプレーヤーでもあります。63年にはシアリンググ ループ,64年からはゲッツのクループでプレーしてその名声は確立されたと言えます。その後がラリー・コリエル,カーラ・ブレイなどとの共演を経て、皆さ んご存知のクリスタル・サイレンスへと繋がっていきます。最近,小曽根氏などと共演し来日してましたね。最近の演奏は,自分にとっては難解であまり魅力を 感じません。

 本日アップのこのRCA盤はタイトルからして初リーダー盤と思いますが,若冠18歳のバートンのストレートアヘッドなスウィングプレイが聴ける好アルバ ムです。その後には,"Who Is Gary Burton?"なるタイトルのアルバムも制作され,メジャーのRCAが肝いりでこのルーキーを売り出した様子が分かりますよね。このアルバムのフロント カバーには"Gary Burton, at age 19, is the most exciting and important new vibraphonist on the jazz scene....."と紹介されています。初リーダー盤のメンバーは敏子のバンドで活躍するベーシストGene Cherico, そしてブルーベックグループからジョーモレロと渋い選択で、彼らの好サポートを得てトリオでプレイしています。"Joy Spring"、"Over The Rainbow", "Like Someone In Love", "You Stepped Out of A Dream"などスタンダードをスウィンギーに演奏するバートンのプレイは後年のものとは異質で好ましいものです。

 RCAのモノラル盤でおそらくオリジナルと思います。マレットと鍵盤をもった後ろ姿のカバーもセンスあふれるものですね。