67camper's Blog

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カーメン・マクレーのメタリックボイス

2006-07-29 01:42:23 | jazz & vocal
Birds Of A Feather/Carmen McRae
(Decca DL78815)


 ビリー・ホリデイを別格と考えると黒人女性ボーカルで広く聴かれているのはエラ,サラ,カーメンとなると思いますが、最も過小評価されているのがカーメ ンだと思います。あの金属製の声,聴きようによっては金切り声とも言える彼女の声質で好き嫌いが別れると思います。decca、kappに名作がいくつか ありますが、book of ballads, by special requests, after glowの3枚は万人が認める名盤ですよね。彼女の場合は,もともとピアニストを目指していた事もあり,弾き語りが得意な事でもエラ、サラとまた違った魅 力がありますよね。この時代ではアフター・グローで彼女のピアノを聴く事が出来ますし,以前にアップしたダグのライブでは全編彼女の雰囲気あるピアノ&ボーカルが聴かれます。

 本日アップのアルバムはDeccaに録音された,”鳥”特集です。すべての楽曲タイトルに鳥関係の言葉が入っています。ラルフ・バーンズが率いるオケか らピックアップメンバーで伴奏されていますがマンデル・ロウのギターでの渋いバッキングが光ります。そして"the tenorman"とクレジットされたテナー奏者(べン・ウェブスターと思います)がすべての曲でソロをとっていきますが、そのハードドライヴィングかつ ウォームなサウンドも聴きものです。冒頭のスカイラークに始まり,A Nightingale Sang in Berkeley Square, Bye Bye Blackbird, Flamingo, Baltimore Orioleと渋い選曲でカーメンのジャジーなボーカルが楽しめます。

 Deccaのステレオ盤で、ブラックレーベル,シルバーロゴです。よく鳥関係の曲がこんなにある物だと感心してしまいます。まさにタイトルの"birds of a feather"という感じです。