67camper's Blog

管理人67camperの空冷VW、北米輸入住宅、キャンプ、ジャズ、自転車、アコギ、カメラ、アメカジに関するログです。

ラテンフレイバーのドリス・デイ

2006-07-11 00:00:25 | jazz & vocal
Latin For Lovers/Doris Day
(Columbia CL2310)
 

 ドリスのラテンナンバーでは"Que Sera, Sera"が何と言っても有名ですが,当時のボサノバムーブメントは彼女のラテンフレイバーの横溢したこのアルバムを作成する機会を与えてくれました。も ちろん,ドリスは純然たるボッサシンガーではないので、単にボッサの美しいメロディを借りて彼女がナチュラルに唄ったという企画にすぎません。副題に 【Here's "the fresh warmth of her natural singing style."】とあるのはまさにこのことを言っているのだと思います。  

 ボサノバの美しいメロディと言えばジョビンですが,ここでもQuiet Nights Of Quiet Stars (Corcovado), Meditation, How Insensitive (Insensataez), Slightly Out Of Tume (Desafinado)の4曲が取り上げられています。こぞってアメリカのシンガーがこの時代にジョビンの作品を取り上げていきますが,作曲家としての ジョビンのすばらしさにあらためて脱帽です。このボッサ以前の曲からFly Me To The Moonが取り上げられていますが,ボッサアルバムには比較的良く取り上げられていますよね。またValentinoのタンゴ曲として有名な Perhaps, Perhaps, Perhaps (Quizas, Quizas, Quizas)が取り上げられているのも興味深いですよね。間奏のトランペットが哀愁を誘います。ボッサのオーケストラというとストリングス,ギター,そ してアルトフルートというのが定番ですがここでもMort Garsonの絶妙のアレンジがなされています。  

 カバーフォトはLeo Fuchsによるもので、ドリスの美しいブロンドの一本一本まで描出されたアップのフォトが使用されていますが、何の変哲もない白いシャツが夏の雰囲気にピッタリで大好きです。 アルバムは米コロンビアの2eyeですが、これが多分オリジですかねぇ?