67camper's Blog

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危険な関係

2006-07-30 04:20:23 | jazz & vocal
My Dear Little Sweetheart/Johnny Smith
(Roost LP2239)


 Johnny Smithといえば完璧なピッキングから繰り出されるギター独特の美しいハーモニーが売りの白人ギター奏者ですよね。多くのアルバムがこのRoostレー ベルから発表されており,ゲッツと共演したmoonlight in Vermontでその名声は不動なものになっています。他にもRoostには珠玉のスタンダード集とも言えるべき数枚のアルバムがあり,その演奏もさ ることながらどれもが美しいジャケットを持っており,ジャケット愛好家にも堪らない魅力のあるギタリストだと思います。

 本アルバムも例に漏れず、その魅力はカバーが一番,演奏2番と言った感じでしょうか?Howard Terpningがイラストで描いた彼の愛娘”KIM"の美しいカバーが実に印象的です。アルバムタイトル"My Dear Little Sweetheart"も娘Kim Smithのことですよね。A-1にタイトル曲を配して彼女に対する深い愛情を表現したコンセプトです。他の曲もIndian Summer, Softly As in A Morning Sunrise, All The Things You Are, Flamingo, Spring Is Here, Violets For HER Furs, It never Entered my Mindsといったスタンダード曲で、スミスの美しいギタープレイが聴けます。Irwin Kostalのfull stringsがバックをつとめています,ギターVSストリングは、時にスミスのようなスタイルのギターには”危険な関係”と思います。レギュラートリオ (g,b,ds)でストリングスに挑戦していますが,時に音色的にブレンドしがちで、スミスのスタイルには少し厳しかったのかなぁと考えてしまうのは自分 だけでしょうか?やっぱり、ウェスのようなダイナミックなプレイがストリングスにあうのでしょうかねぇ?

 何れにしろ,このアルバムではカバーのイラストが売りでしょう。きっとジャケ買いしてしまった人もいるのでは?なんて想像してしまいます。ROOSTのモノラル、オリジナルと思います。