Hush!/Duke Pearson Quintet
(Jazzline PA-3080 jp reissue)
(Jazzline PA-3080 jp reissue)
Jazzlineについては以前にDave BaileyのBash!を アップしたときに述べましたが、このBash!と本日アップのHush!の2枚しか制作されていません。もしオリジナルを見つければ相当な高値でしょう ね。所有盤は当然の国内盤再発ですが、この国内盤すらあまり見ることがないのではないでしょうか?Hush!はご存知のとおり日本語ではログタイトルのよ うになると思いますが、カバーのピアソンの所作を見てもわかりますよね。ちなみにジョニー・グリフィンで有名な"hushaby"は”ねんねんよ" 《子供を寝つかせる時にいう》の意味だそうですね。
ピアソンのアルバムはBlue Noteに於ける諸作が有名ですが,ここでも名コンビのDonald Byrdとの共演が見られます。演奏はQuintetでフロントラインはByrdとJohnny Colesの2トランペットでベースに事故前のBob Crenshaw、ドラムにWalter Perkinsと言う布陣です。Byrdの2トランペットと言うとプレステッジのArt Farmerとのコンビが知られていますが,ここでもややスモーキーなトーンのコールズとのソロの競演が聴かれます。ピアソンのピアノについてはゴスペル に根ざしたファンキースタイルでBNの諸作同様のノリのいいピアノを聴かしてくれます。A-1のタイトルチューンはByrdのオリジナルでBNの Royal Flushで演奏されていたファンキーナンバーですよね。B-1の"Sudel"はBNのピアソンの名盤”Sweet Honey Bee"でも取り上げられたピアソンのオリジナルで起伏の激しい彼のピアニスティックなプレイを聴くことが出来ます。コールズ,バードが入り乱れて出て来 て区別がつきにくい部分もありますね。他にはピアソントリオで演奏される"angel eyes"と"out of this world", さらにコールズのワンホーンで聴かせるバラード、"Friday's Child"もドーハム風の美しいコールズのトランペットプレイが聞き物ですね。
マイナーな盤ですがファンキー好きには堪らないアルバムです。"Hush!", こそっと楽しみましょう!!!