67camper's Blog

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ペッパーの歌伴が聴けますよ!

2006-07-05 02:37:09 | jazz & vocal
Mr. Easy/Jesse Belvin
(RCA LPM-2105)


 黒人男性ボーカルはその最高峰にサッチモとナット・キング・コールがいて他にも魅惑のヴォイスを持ったシンガーが目白押しです。ジミー・ラッシング、 ジョー・ウィリアムス、ジョニー・ハートマン,アル・ヒブラー,アール・コールマン、ジョン・ヘンドリックス、ジャッキー・パリス,マーク・マーフィ等タ レントが多いですよね。ここで取り上げジェシー・ベルビンはこのアルバムを収録した約2ヶ月後に,交通事故で他界してしまいます。将来を嘱望されていただ けに,惜しいタレントの消失となったわけです。

 ここではMarty Paichのアレンジと指揮でスタンダード中心の選曲で彼の重厚かつコントロールされたボーカルが聴かれます。演奏メンバーに付いては詳しい記載がないで すがアート・ペッパーのソロが随所に聴かれ,ペッパーファンには注目のアルバムではないでしょうか。JAZZ HERO'S DATA BANKでもペッパーのディスコグラフィが掲載されていますが、この中でもきちんと載っています。このアルバムは彼にとってはRCA第2作目に当たります が、ここで彼のsinging careerは途絶えてしまいます。A-1の"It's Alright With Me"からペッパーのソロは全開です。他にもところどころでニヤッとするようなアルトサックスが聴かれ、その音色,フレーズはすぐにペッパーとわかる独特 のものですね。ベルヴィンも"What's New", "Blues In The Night", "Imagination", "Makin Whopee", "Angel Eyes"等の人気スタンダード曲に対して絶妙は解釈を見せています。

 RCAのモノラル盤で,サイドテーブルにメトロノームを置いてくつろぐベルヴィンがとってもイキで,アルバムタイトル通りの仕上がりになってます。この2ヶ月後に夭逝するねんて、誰が想像できましょう!