Lionel Hampton Big Band/Lionel Hampton
(Clef MGC670)
(Clef MGC670)
"SWING THE BLUES"これはライオネル・ハンプトンが自身の音楽の成功について解説した時にのべた3ワードだと言います。彼の音楽哲学を表した言葉のようです。バ イブラハーピストとして有名ですがある時はドラマー,ピアニストそしてここではビッグバンドのバンドリーダーやシンガーとしての彼の"SWING THE BLUES"を聴くことが出来ます。ビッグバンドをハンプが初めて率いたのは1940年とのことで,それまではグッドマンのバンドの一員だったようです。 ほんの最近までジャズフェス等にビッグバンドを率いて出演していましたよね。確かビッグバンドで来日したこともあったように記憶しています。
本日のアルバムは1955年録音のクレフ盤です。メンバーは総勢20人の大所帯ですがピアノのDwike MitchellとテナーのEddie Chambleeぐらいしか後のビッグネームとなったプレーヤーがいないのも不思議なくらいです。(知らないプレーヤーばかりなので割愛。すみません)演 奏は聞き所が多い盤です。A面ではお得意の"Flying Home"の強烈なスイング感,これまた十八番の"Midnight Sun"で揺れるようなバックの演奏にのった御大のリリカルなバイブプレイ、"The Blues Ain't News To Me"では御大のボーカルが聞き物です。B面では、冒頭の"Baby Don't Love Me No More"では当時の専属ヴォーカリストVicki Leeのボーカル、御大は得意の”唸り”を発してのバイブプレイで盛り上げます。お次の"Airmail Special"もハンプの十八番ですがこのスウィンギーなプレイもいつも通りです。おそらくドラムのソロは客演したバディ・リッチと思います。
カバーはお約束のDSMで、毎度ながらこのイラストのセンスには脱帽です。盤はクレフオリジナルのブラックレーベル,シルバーロゴです。ビッグバンドのハンプも良いですよ!