Blue Gene/Gene Ammons
(Prestige 7146)
(Prestige 7146)
アルバート・アモンズはブギウギピアノの開祖として、その名は広く知られていると思います。でも皆さんこの息子がジーン・アモンズと言う事をご存知でした?? ジーン・アモンズのアーシーなプレイ,ソニー・スティットとの火のでるようなバトルプレイは有名ですが,アルバート・アモンズとの親子関係についてはあんまり知られてないのでは?なんて思っています。(そんなのあたり前田のクラッカー、知らないのは67camperだけか!自爆)。道理でブルースがうまい筈,なんて一人で納得しながら聞いてます。JUGとは彼のニックネームですが,Jugheadが短くなったものらしいですが、肝心のjugheadってなんですかねぇ?
ブルースがうまいのはこじつけでも何でもなくって、スティットのバトルでも有名な"Blues Up And Down"なんてのもありますよね。本日アップのアルバムはプレステッジのブルースばかりを収録したモノです。メンバーはJug(ts), Idrees Suliman (tp), Pepper Adams(bs), Mal Waldron(p), Doug Watkins(b), Art Taylor(ds), Ray Barretto(conga)のセプテットです。A-1のタイトル曲のスローブルース"Blue Gene"が最高です。Jugのアーシーなテナー,線が細いですが鋭く切り裂くようなSulimanのトランペット,ゴリゴリのアダムス,得意のモールス信号風のフレーズを弾くマルと各自がその特徴を充分に披露したソロを展開し、ブルースはこうでなきゃと改めて認識します。A-2はファストブルース"Scamperin'"。B-1のファンキーブルース"Blue Greens 'N Beans"はバレットのコンガが効果的でバックに流れるセカンドリフに乗って吹奏されるホーンプレーヤーのソロが気持ちいいですね。最後(B-2)はマイナーバラードの"Hip Tip"で締めくくられます。こう言うタイトル通りのブルース中心のリラックスした演奏はこの時代のプレステッジのお得意パターンでVERVEのブローイングセッション(必ずバラードメドレーが入りますよね)なんかとは黒さがひと味違いますね。
Prestigeの黄黒センターレーベルで"Bergenfield, N.J."アドレスです。タイトル通りのコーティングがきいた青基調のカバーも秀逸です。