67camper's Blog

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光るバーニー・ケッセルの歌伴

2007-01-15 06:20:03 | jazz & vocal
Goodbye To Love/Claudia Thompson
(Edison P500)


 ジュリー・ロンドンの"Julie Is Her Name"(Liberty), アン・リチャーズの"Ann, Man!"(Atco)はケッセルの歌伴の妙技が聴けるヴォーカルアルバムとして良く知られていますよね。もう一枚,ケッセル好きには忘れてはならない歌伴アルバムがあるのをご存知でしょうか?シンガー自体がジュリーやアンのように有名じゃない点,さらにEdison International, INCというハリウッドのマイナーレーベルに録音されたためか、知名度ではかなり落ちるでしょう。そのシンガーは、クラウディア・トンプソン,知らないですよね。自分も顔すらわかりません。白人と思うのですが・・・,ジャズ批評女性シンガー大百科にはちゃんと記載されていたりするのです。彼女の適度にハスキーでウォームなボーカルはなかなかのモノですよ。

 失恋の歌が多く,"so we dedicate this album to those who have lost love."なんてライナーにも書かれています。すべてにバーニー・ケッセルが参加しておりツボをえた伴奏のうまさは皆さんお察しのとおりです。ボントロ4本、ベニー・カーターのアルト、ケッセル,ポール・スミス(p)、ジョー・モンドラゴン(b)、アルビー(ン)・ストローラー(ds)が最大の編成ですが、白眉はケッセルとレッド・ミッチェル(b)のduoでの伴奏と思います。この伴奏で"Body And Soul"や"Gloomy Sunday"を始め5曲を聴かせます。自分的には最大編成ですが、ケッセルのギターとウォームなトンプソンの声が抜群のマッチングを見せるB-1の"Goobye"が名唱と言っていい出来と思っています。



 Garnett Howardによるカバーフォトもいいですが,見方に寄ったらロック系ではなんて言われるかも知れませんね(笑)。前記のジャズ批評の中でこのレーベルはこれしか作ってないと言わしめたマイナーレーベル,Edisonのオリジナルモノラル盤です。