All Day Long/Kenny Burrell
(Prestige 7277)
(Prestige 7277)
特にリーダーを設定しないプレステッジオールターズのセッションはたくさんアルバムとしてリリースされていますが,オール・モーニング、デイ、ナイト・ロングのシリーズですね。中でも愛聴しているのが本日アップのALL DAY LONGです。国内盤の再発やオリジナル盤では特にリーダーを設定していないかもしれないのですが、自分が購入したこの再発盤ではリーダーとしてケニー・バレルがクレジットされているのです。彼のレコードでは最も初期に買った物で,ミッドナイト・ブルーやビレッジバンガードのライブよりも先に自分のライブラリーにあった物です。確か,バレルの演奏が聴きたくて少ない資金を捻出し石丸電気のレコード売り場から連れ去って(もちろん支払いはして、確か¥1580だった。)来た物です。懐かしい!
このタイトル曲の演奏がすべてと言っても過言ではありませんよね。ケニーバレルのブルージーなイントロで始まるブルースです。ソロは出だしの音が乾いた印象的なト-ンのフランク・フォスター,ここではセカンドリフに乗りながらの好調なソロを見せてくれます。続くバードも出だしこそややこもり気味かなんて思わせるのですが,徐々に熱いソロを展開していきます。ターンアラウンドに効果的にストップタイムを使ったバレルのソロもさえてますよね。途中からコードストロークを交えながら盛り挙げていく手法が利いてます。続くトミフラのソロもブルースフィーリングに満ちあふれたソロで、さすが名盤にトミフラありと言ったところですね。ベースのワトキンス,アート・テイラーの手堅いソロも見逃せませんね。こう言うbluesに対する各自の思いが伝わって来て素晴らしいですね。メンバーは上記のセクステット,B面は不要と思います。
プレステッジの再発グリーンレーベルです。カバーもシンプルなイラスト風。疑似ステなのですが,その音はあまり違和感もないように思います。この音になれてしまってるからでしょうかねぇ???