Destry Rides Again/Roland Hanna
(Atco 33-108)
(Atco 33-108)
Roalnd Hannaと言うピアニストはBenny Goodman楽団のピアニストを務め,ミンガスグループやサド・メル楽団などでの活躍でも知られていますが,ジュリアードでクラッシック音楽をも学んだ経歴もありピアニストとしてもオールラウンダー的であります。彼はデトロイとの出身で,2年先輩にはトミフラがいて高校時代彼を目標にしたと言います。また彼は影響を受けたピアニストとして,エロール・ガーナーを挙げているのが興味深いですね。彼はライナーノート中で"He is the swingin'est pianist. His rhythm, or what I prefer to call 'pulse', is something I wish I could duplicate" と語っています。
ここで演奏される曲は、Harold Romeのペンによるミュージカル"Destry Rides Again"からの曲であり,いわゆる有名曲はありません。メンバーはHanna(p), George Duvivier(b), Roy Burns(ds)というトリオに,半分の4曲にデトロイト時代からの旧知のケニー・バレルが加わると言う編成です。Hanna/Burrellで思い出されるのは,バレルのBN盤、5spot(4028)ですよね。BN盤に比べるとバレルのプレイはこのHannaのアルバムでは極めて控えめで???”いたのかよ?”と言う感じです。このHannaのアルバムでのバレルのプレイを絶賛する四谷のオヤジの記事を読んだ事がありますが、感性の違いなんでしょうね!タコ耳には,どうしても「バレルはこんなもんじゃないぞ~」という思いが募りますね。
このアルバムはハナの初リーダー盤と思いますが、所有盤はAtcoのモノラルオリジナルかと思いますが、カバーに残念ながらsticker residueがあります(涙)。