The Pretty Sound/Joe Wilder
(Columbia CS8173)
(Columbia CS8173)
ビッグアップルこと,ニューヨークはいつの時代もジャズの中心であり,こういった音楽,アート、ファッション何でも世界をリードする街ですよねぇ。もう20年も前になりますが、この街を一度訪れた事があります。丁度,ニューヨーク大学(NYU)に用事があって1週間ほどでしたが,これが自分の初海外旅行であったと記憶しています。JFK空港についてまず目に飛び込んで来たのは,出迎えのアフリカンアメリカンの方の多さでした。黒い肌に真珠のような,瞳、白い歯、14時間のフライトで時差ぼけの眠い頭を一気に覚醒させるような光景が未だに脳裏に焼き付いています。何と言っても初めて生で接したアメリカでした。このマンハッタンのスカイスクレイパーをバックにラッパを持ってたたずむ黒人トランぺッター,ジョー・ワイルダーのジャケットが好きですね。
ニューヨークの秋と言えば,やっぱりセントラルパークの紅葉ですよね。映画”恋人たちの予感”のメグ・ライアン、最高でしたね。さてジャズの話です。このニューヨークの秋の名演/名唱も多いですよね。ボーカルではメル・トーメ、ジョー・スタフォード,インストではMJQ,Dexter Gordonなどもありますが自分が特に好きなバージョンは自分で曲紹介するドーハムのカフェ・ボヘミアとこのワイルダーのアルバムです。小粒ですが美しいオープンホーンでテーマを吹奏したあとリリカルなハンク・ジョーンズのソロに引き継がれていくバージョンです。まさにタイトル通りのプリティ・サウンドと言えますね。他にも"I Hear Music", "Bllue Moon", "Caravan", "Greensleeves", "The Boy Next Door"など有名,スタンダードが多いのが魅力ですね。共演陣もJerome Richardson, Urbie Green, Herbie Mannなど豪華ですよ。
あまり話題に登る盤ではないですが、カバー、演奏ともに渋い一枚です。6eyeのコロンビアステレオ盤です。