ジャズ・コーラスと言っていいのかどうか疑問ですが,今宵はヨーロッパ発のコーラスグループの分厚いアンサンブルに酔いしれました。こんなステージがこの8/31に高知の片田舎の市民文化会館で行われるとは全く知らなかったのです。ラッキ-なことに、前日に職場の上司がチケットをくださいました。別に予定もなかったので,ダメもとで面白くなければ帰って来ようなどと考えながら開演ギリギリに市民文化会館にいきました。会場は超満員でした。高齢の方から子供たちまで立錐の余地もないほどです。やっと一席を見つけて席に着きました。
本日の主役は「JAZZCHOR FREIBURG」と言う,ドイツはフライブルクの市民からなる27、8人のコーラスグループです。(昼間は別の仕事を持っているらしいい。)アカペラもありますが,伴奏を入れる時はピアノトリオです。更に「ACOUSTIC INSTINCT」というヴォイスパーカッションがリズムセクションになるのですが、人間の声ってのはつくづく凄いなと思わせる歌唱でした。楽器を介さない肉声によるパーカッションは音程は自由自在だし凄かったです。ヒップホップ系の音楽には良くあるのでしょうが,ジャズ畑,日頃古いジャズしか聴いていない自分にとってはとても新鮮でした。更にノルウェイから初来日の女性シンガーをゲストに迎えた楽しいステージでしたね。楽曲もいきなりJOBIMの「デサフィナード」で幕を開け、ベイシー,エリントンの楽曲「シャイニーストッキング」,「Cジャムブルース」,そして再びジョビンの「ワンノートサンバ」,ナットキングコールで有名な「ルート66」など多彩で楽しかったですね。ただで聴けた上に,ほとんど期待もしていなかったので、とっても得した気分です。
お聴きになるチャンスがあれば一聴をお薦めします。ちょっとヨーロッパ系のスウィングルシンガーズやダブルシックスオブパリスなんかの延長のような感じもしてコーラスのファンンなってしまいそうです。