67camper's Blog

管理人67camperの空冷VW、北米輸入住宅、キャンプ、ジャズ、自転車、アコギ、カメラ、アメカジに関するログです。

分厚いトロンボーンアンサンブルの魅力

2007-09-05 05:48:35 | jazz & vocal
The Swingin' States/The Kai Winding Orchestra
(Columbia CL1264)


 4トロンボーンと言うとコーラスグループのフォーフレッシュメンの名盤を思い出すが,この名盤でも4本のトロンボーンの分厚いアンサンブルがコーラスそのものに匹敵するぐらいの魅力を放っているのは衆知の通りです。J&Kで有名なボントロ奏者カイは初期のコロンビア盤では4トロンボーン(テナートロンボーン2本,バストロンボーン2本)+スリーリズムのフォーマットで強靭なアンサンブルを目玉とするいくつかのアルバムを発表しています。これが,結構気持ち良いのです。本日は,このフォーマットで全米ご当地ソング集とも言うべき,各地の名前を織り込んだ企画アルバムをアップいたします。

 メンバーはKai Winding, Frank Rehak, Tommy Mitchell, Dick Hixon(tb)【一部でMitchellに代わりDick Leibが参加】 、Hank Jones(p), ed DeHaas(b), Gus Johnson(ds)のセプテットでアレンジはカイ自身がつとめています。A面がIndiana, Carry Me Back To Old Virginity, California, Here I Come, Louisiana, Moonlight In Vermont, Georgia On My Mindの6曲,B面がJersey Bounce, Stars fell On Alabama, Idaho, At Last Alaska, Mississippi Mud, Oklahoma!の6曲で構成されています。主にカイとリハックがソロをとっています(ソロイスト名が記載されていないのでタコ耳には結構きついですが・・・)がリフを残りの3本で入れるスタイルは分厚く実に気持ちがいいですね。また、随所で聴かれる名手ハンク・ジョーンズのリリカルなピアノも忘れることができませんね。

 また,ノスタルジックなアメリカを感じられる美しいカバーも秀逸。カイのアルバムの中でももっともセンス溢れる仕上がりと思います。所有盤はコロンビア,シックスアイのモノラルオリジナル盤です。