Billy Taylor Trio At Town Hall/Billy Taylor
(Prestige 7093 jp.reissue)
(Prestige 7093 jp.reissue)
毎日アップしているとオリジナル盤やレア盤はやっぱり底をついてきますね(笑)。ジャズの聴きはじめの頃は,オリジナルなんて存在は知っていた物の高嶺の花であり,自分の安いシスコンでならすのなら廉価盤,中古盤で充分でした。少ない軍資金で一枚でも多くのアルバムを手に入れることが最重要ポイントでしたね。学生時代を過ごした,新潟には当時満足な中古レコードショップはなくレコードは新譜,再発で買うしかありませんでした。東京に行くと中古レコードショップをハシゴして安い中古盤を厳選して買っていたのを思い出します。プレステッジはリバーサイドとともにビクター音産から¥2200で店頭に並んでいました。ブルーノートはキングから2300でVERVEはポリドールから同じく2300だったと思います。コンテンポラリーは¥1500の廉価盤が主流で,BNの廉価盤は¥1800,一部のVERVE盤も¥1500でしたね。一方,プレステッジの廉価盤1500と言うのは画期的でした。多くの廉価盤が超有名盤の再発だったのに比べプレステッジの再発は渋いタイトルばかりで聴いたことがないモノばかりでしたね。勿論,本日アップのこのビリー・テイラーも初めて聴くアルバムでした。朱色基調のバックに白色ロゴとモノクロ写真のこのアルバムのカバーに惹かれた記憶がありますね。
録音は1954年,タウンホールのステージ演奏です。彼の演奏としてはシカゴ・ロンドンハウスのモノと並んで有名なアルバムですよね。メンバーはレギュラートリオとも言うべきBilly Taylor(p), Earl May(b), Percy Brice(ds)です。A面が"Sweet Georgia Brown", "Theodora", "A Foggy Day"の3曲, B面が"How High The Moon", "I'll Remember April"の2曲と言う構成です。特に,このB面は良く聴きましたね。上記のように,聴きはじめはやはりこんなスタンダードに取り組んだリラックスしたピアノトリオ演奏に惹きつけられたモノです。勿論,今も愛聴しているピアノトリオですし,自分にとってテイラーの中でも特に思い入れのあるアルバムですね。
自分のレコード棚にはこんな国内盤の再発廉価盤が結構あります。少ない軍資金で大事に聴いていた学生時代の想い出が詰まったアルバムに以外と廉価盤が多いのは自分だけでしょうか?