67camper's Blog

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やっぱりペイパームーンが最高だ!

2007-09-06 04:51:37 | jazz & vocal
Vocal Classics/Nat King Cole
(Capitol T591)


 ピアノ/ギター/ベースのフォーマットを確立したと言われるNat King Coleはピアニストとしての実力も素晴らしいモノがありますが,シンガーとしては40年代にはシナトラと人気を2分する存在であったようですし,シンガーとしての魅力は尽きるところがありません。ピアノも歌も独特の乗りとスウィング感でリスナーを魅了します。晩年のオケやストリングスをバックにした歌唱は円熟した美しさに溢れていますが、個人的には初期の自分で弾いて唄うジャジーなスタイルが好みです。本日は,彼の40年代を代表する名唱を収録したキャピトル盤をアップいたします。

 選曲は生涯を通じての十八番とも言うべき"Sweet Lorraine"や"It's Only A Paper Moon"が収録されており,後年のバージョンと比較してもシンプルなトリオで聴かせる素朴なスタイルがいいですね。特に,自分が好きなペイパームーンのこのアルバムのバージョンは独特の飛び跳ねるようなフェイクを交えた歌唱が聴かれ、最高ですね。他にも"Little Girl", "For All We Know", "If I Had You", "Embraceable You", "Makin' Whoopee", "Too Marvelous For Words"など粋なボーカルは彼のスタイルを知るにはもってこいの名唱です。バックではOscar Mooreのギターが素晴らしく,彼をDIGするにはリーダーアルバムよりも,このキングコールトリオの演奏を聴くのが早道のように思います。

 所有盤はキャピトル、ターコイスラベルのモノラル盤です。素朴なカバーのイラストも妙にノスタルジックで好きですね。