67camper's Blog

管理人67camperの空冷VW、北米輸入住宅、キャンプ、ジャズ、自転車、アコギ、カメラ、アメカジに関するログです。

フリューゲルホーンの第一人者もやっぱりマイルスだ!

2007-09-21 04:24:39 | jazz & vocal
Miles Ahead/Miles Davis+19
(Columbia CL1041)


 まだまだ暑いですね。日中は30度を越えるし,このまま地球は熱い球体となって行くのではなんて心配してしまいます。まあ,自分の目の黒いうちは大丈夫なんでしょうが子供達の世代には結構危ない物があるのではなんて心配してしまいます。 夜,外に出ると結構涼しかったりで季節の移り変わりも感じられますが,自分の部屋は超暑い!というのもこの見た目暖かな白熱灯(下図)と鈍い光りを放つ真空管アンプの放熱で部屋の温度は思ったように下がってくれません。すきなジャズを聴くのも大変です。



 秋になると聴きたくなるのがマイルスですね。今日は,ギル・エバンスとの共演盤で行きましょう!Miles Aheadと題するギルとの共演盤は,クールの誕生以来7年ぶりの歳月を経ての再会アルバムで、後の"Porgy&Bess", "Sketch Of Spain"の礎となった重要な作品ですよね。ギルの精巧かつ重厚なオーケストレイションに今まで見せなかったフリューゲルホーンで対抗したアルバムで,決して饒舌とは言えないマイルスのラッパが必要最小限な音で絡んで行くくだりは、このアルバムが登場した57年という年代を考えると極めてクールでエキセントリック、衝撃的なアルバムであったのではないかと思わせます。この時代のマイルスと言うとミュートトランペットでのバラードプレイがその代名詞でしょうが,このアルバムで聴けるどこまでも澄んだフリューゲルホーンは、この楽器の第一人者はファーマーでもクラーク・テリーでもない、やっぱりマイルスなんじゃないかと思わせてしまいますね。A-1の"Springsville"の冒頭の音色を聴くだけでこのことは容易にリスナーを納得させてしまうのでは思います。AB両面をとおして、どの曲が良いと言うアルバムではなく,後の"Porgy~”や”Sketch~”と同じように全体的な流れでいつも聴いてしまいます。オーケストラのメンバーについては長くなるので割愛しますが,キッチリとスウィングビートを刻むポール・チェンバースとアート・テイラーのリズムの活躍は一級のジャズアルバムとなり得たる一因であったことは言うまでもありません。

 所有盤はコロンビア,6eyeのモノラル/オリジナル盤です。以前はセカンドカバーの再発輸入盤で所有していましたが、どうしてもヨットの女性のこのカバーで欲しくって購入したアルバムです。