"Make Everybody Happy"/MJT+3
(Vee Jay LP3008)
(Vee Jay LP3008)
随分前にGETしたアルバムなのに,真剣にこのグループ名について考えてみたことがなかったのです。MJとくればジャズ畑ではMJQのように「モダンジャズ」の意であることは容易に想像がつきます。「Q」はカルテットですが,このMJT+3がくせ者です。当然の如く「トリオ」と考えるのが世の常ですよね。ところがメンバーのクレジットを見ると、Willie Thomas(tp), Frank Strozier(as), Harold Mabern(p), Bob Cranshaw(b), Walter Perkins(ds)とどう考えても5人編成でMJT+2の間違いじゃないかなんて思っていたら,ネットサーフィンをしていてやっと謎が解けた。どうやらMJTは"Modern Jazz Two"の略らしい。それもドラムのパーキンスとベースのクランショーの双頭コンボの意とのことです。これで計算が合った!とばかりはたと膝を叩いた次第です。全く紛らわしい略語ですね。そんなの当たり前田のクラッカーと言われそうですが,最近まで知りませんでした。ってことで女性の笑顔?が印象的なカバーのこのアルバムを本日はアップしますね。
演奏は極上のハードバップ,ファンキーであり,A-1のメイバーンのマーチ風オリジナルのタイトル曲から全員全開の好プレイが聴かれます。ティモンズ風のメイバーンのピアノがいいですね。A-2の"Trolley Song"ではパーキンスのスネアが気持ちが良いですね。A-3のブッカー・リトルのホレス・シルバーへのトリビュートソングでは無名のトランぺッター,ウィリー・トーマスの輝かしいトーンが印象的です。B面冒頭のエリントンナンバー"Don't Get Around Much Anymore"でのストロージャーのマクリーン風のプレイも最高ですね。クランショウのウォーキングも太い音で録音されていて気持ち良いですね。


さてこのアルバム,VeeJayに良くあるステレオデカールが貼られています。また上記のようにセンターラベルがAB面で異なる(モノとステレオ)が貼られているのです。このへんのいい加減さがシカゴのマイナーレーベルらしいと言えばそうかもしれませんね。音は抜群です!!!